15年目のプロポーズ!?
殆ど大学にもまともに行かず、毎日バイトに明け暮れていた自分。お金を稼ぐことに楽しみを覚えてしまっていたのだろうなぁと。
それでも学生の本分はキッチリこなしていたはずです…まぁ、こなすと言ってもそれは「単位を落とさない」ということだけですが。
教授の顔も知らないままに、情報だけはしっかり集めて、単位だけはちゃっかり取得する。今これを読んでくださっている、真面目に勉強している学生の方には絶対に見習って欲しくない、そんな劣等生でした(※単位は一つも落とさずすんなり卒業してしまいましたが…)。
そのバイト先に一人の女性社員が赴任してきました。バイト先の上司には「おとなしくて真面目な娘が来るからよろしくねー」と言われていたのですが、確かにおとなしそうな感じで、若いのにチャラチャラした感じは全くありませんでした。むしろ若さがなかった!?(笑)
普通ならば赴任してきた側から挨拶をしてくる流れなのでしょうが、私の立場はバイト。それにおとなしそうな人だということを予め聞かされていたこともあり、あえて自分から挨拶に行きました。
後から聞いた話ですが、彼女はその時「この人変わった人だなぁ」と瞬間的に思ったそうです。
近い部署で働いていたこともあり、話す機会が多かったのは確かですがただそれだけのこと。ただお互い若いながらも仕事に対しては結構真面目(←自分で言うな)だったせいか、息は合っていたのかなといまさらながら思います。
ともに仕事をするようになって1年近く経った頃でしょうか。それとなく彼女に話しかけたような記憶があります。
「あの…よかったら飯でも食いに行きません?」
ここで拒否されていたら多分私の人生は大きく変わっていたかもしれません。しかし、運良く拒否されることはありませんでした。
お好み焼きでも食べに行ったような…いや、確実にお好み焼きです!
それをキッカケに何となく付き合うようになり、コンサートに行ったり、スポーツ観戦に出かけたり、二人旅もするようになり…気づくとかなりの年月が経っていました。
結婚後、私がうつ病で退職するなどのハプニングもあり、決して順風満帆ではなかったかもしれませんが、それでも大きな嵐に巻き込まれて転覆するようなことはなく、結婚15周年という「島」にたどり着くことができました。
長かったようなあっという間だったような、そんな15年です。結婚という節目を取り除けばもう人生の半分以上を共にしているかもしれません。
この「島」はもちろんゴールではなく、これからも航海は続いていきます。できるだけ長い間二人で漕ぎ続けて行けることを願いつつ…
相方さん、これからもよろしくお願いします。貴女との結婚生活を続けてきたおかげで誰に対しても胸を張って言えることが一つできました。
「結婚っていいもんですよ」と。
それでは最後に…
「愛してまーーーーす!」
初めて言ったかな?(汗)
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