日米獣医事業比較

いまや空前の猫ブーム。テレビでも猫の出ているコマーシャルを見ない日は無いほど。

体がそんなに大きくなく、散歩の必要も無い。プライドが高いかと思うとゴロゴロと喉を鳴らせてすり寄ってくる。名前の通り寝ている時の無防備さも癒しに繋がっているところも、猫ブームの背景だろう。

少子高齢化で子供の代わりにペットを飼う人も増えていると聞く。

この猫や犬、ハムスター、小鳥が病気になった時にかかる動物病院、全国でいくつあると思います?

何と1万1千以上あり、毎年200位ずつ増えています。

そして動物病院に勤務する獣医だが全国で3万5千人いる。

もっとも全てが動物病院に勤務しているわけではなく、国家公務員、地方公務員、民間企業に勤める獣医もいる。むしろ動物病院に勤める獣医は4割ぐらい。

元々、後で言及する国立大学の獣医学部の設立目的は、国の機関である検疫所、動物検疫所、地方公共団体の農林畜産行政、公衆衛生行政の担い手を育成することにあり、これに加えて畜産農家を指導する農協への人材の供給である。

そして獣医師になるには6年制の獣医学部を卒業して国家試験に合格して獣医師免許を取得しなければならないのであるが!日本にある獣医学部のある大学は国立大学10校(北大、帯広畜産大、岩手大、東大、東京農工大、岐阜大、鳥取大、山口大、宮崎大、鹿児島大)、公立が大阪市大1校、私立5校(酪農学園大、北里大、日獣医大、日大、麻布大)で16しかなく、入学定員は930人となっている。よって競争率は凄まじく平均で24倍という超難関。

国立大学であれば他大学の医学部に合格できる位の偏差値が要求される。

よって現役合格者数は少なく、浪人してやっと希望の獣医学部に入学したという話もよく聞く。


そうした苦労をしてやっと獣医になれるのだが、公務員、民間企業では一般職員よりも若干昇進も早く給料も良い様だが、動物病院の勤務医の給料はちょっと悲惨な様だ。

新卒で月20〜23万円とうから大学院卒業としては若干安いかというところ。問題はこの後、中々給料が上がらず5年目で30万円と言ったところ。

その上、勤務時間が10時間を超え、夜勤シフトもあるとなると時給にするとかなり安い。

実際、家族持ちの勤務獣医が生活が苦しくてコンビニの店長に転職したという話も聞いた。


これに対してアメリカでは獣医学部は存在しない。人間の医者と同様に4年間の学部を卒業した後に獣医大学院に入学する。

アメリカで獣医になる資格を取れる獣医大学院の数は30。入学定員はちょっと古い資料になるが2007年で2,750人(この時は28校だったので今はもう少し増えているか)。競争率は2倍ほどと日本に比べれば低いが大学院レベルと考えると結構熾烈な戦いである。

獣医師試験は州ごとに行われている。この点は弁護士試験、会計士試験と同じ。

日本と比べて違うのが給与の額。初任給でも5百万円超。平均で1千2百万円を超える。


同じ仕事をしてこれだけ待遇が違うと言うのは最初聞いた時にかなり戸惑った。

つまるところこの差は日米における専門家による仕事に対する評価の違いが主な要因に思われる。


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