おまえの穴はデカすぎる!

残業続きで疲れていたオレはなんとなく甘いおやつが食べたくなって、たまたま職場の売店で売られていた美松製菓の




キャラメルバウムを買ったのである。



130円だった。袋を破って中身を出したとき、オレはなんだか違和感を覚えたのである。なぜこのバウムクーヘンはこんなに穴がでかいのだろうか。そもそもバウムクーヘンの穴というのはこんなに大きなものだっただろうか。オレは気になって、食べるのをやめてしまった。








 とりあえずそのバウムクーヘンの直径と穴径をはかってみた。直径11㎝、穴径5.8㎝だった。この大きさは果たして普通なのだろうか、それとも異常なのだろうか?このひとつを見ていても答えは出ない。とりあえずそのキャラメルバウムは喰ってしまってから、オレはいくつかサンプルを集めて調べてみようと思い立った。








 とりあえず帰宅途中にローソンに寄ってみた。そこでは2種類のバウムクーヘンが売られていた。モーニングバウム(株式会社シェリエ・105円)とミニバウム(香月堂・158円)だった。前者は直径9㎝で穴径3㎝、後者は直径10.5㎝で穴径4.9㎝だった。この二者を見るだけでも、明らかに美松製菓のキャラメルバウムの穴はでかすぎる。穴率(直径に占める穴径の割合)は前者が33.3%、後者が46.7%だった。







 しかし、こんなふうに全国チェーンのコンビニで普通に売られている菓子を、バウムクーヘンというドイツ伝来の格調高いお菓子の基準にしてはいけない。もっとちゃんとしたバウムクーヘンじゃないとだめだ。オレはネットでバウムクーヘンを検索してみた。すると、ユーハイムが出てきた。これを忘れちゃいけない。バウムクーヘンの王様と言えばやっぱりユーハイムである。さっそくネットに出ている写真を印刷して比較しようと思ったのだが、斜め方向から撮られた写真しかなかった。ここはやっぱり本物で確かめるしかない。






 オレは翌日近鉄百貨店で大枚1050円をはたいてユーハイムのバウムクーヘンを購入したのである。喰いたい気持ちを我慢して計ってみたところ、直径16.5㎝、穴径6.5㎝という堂々たるサイズだった。穴率で比較するとユーハイムが39.4%、これに対してキャラメルバウムはなんと52.7%が穴だったのだ。面積比で行くとユーハイムの穴面積は全体の15.5%しかないのに、キャラメルバウムは27.8%もある。こんな卑怯なバウムクーヘンなのに、パッケージは巧妙に印刷され、穴の大きさは見えにくくなっているのである。こんなことは全く許せないのである。










おまえの穴はでかすぎるのである。

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