ヨーロッパでアクティブラーニングは死語!ケンブリッジCELTAが日本の英語教育を変える

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CHAPTER1〜6はこちらをご覧ください。

英語教育の被害者が留学し虐められ17歳で起業、20歳で出版、そしてオックスフォード大学院ロンドン大学院ダブル合格

TOEIC, IELTS満点でも意味がない!オックスフォード大学で通用しなかったゆとり世代の日本の英語教育!

CHAPTER 7

ヨーロッパでアクティブラーニングは死語!ケンブリッジCELTAが日本の英語教育を変える

イギリス北部にあるシェフィールドという田舎町に到着してケンブリッジCELTAの授業が早速始まった。当時シェフィールド大学は世界大学ランキング69位、学生の満足度ランキング世界1位というラッセルグループに属する赤煉瓦大学の1つであった。そんな田舎町で留学生活は再スタートした。

2015年日本でようやくアクティブラーニング元年

日本の教育界で急上昇ワードとして取り上げられたのが「アクティブラーニング」という用語である。

知識の伝達を目的とした伝統的な黙って座って先生の言うことを聞く受動的な学習から生徒が主体的に考え、能動的に学ぶ学習のことをアクティブラーニングと定義される。このアクティブラーニングの定義や方法論に関しては世界中で議論されている。

評価という観点から現代の教育を「水」に例えて見てみましょう。

まずは多種多様な個性を持った子どもたちをプールの前に並ばせます。教師が黒板とチョークを使い泳ぎ方を説明します。右手を上に上げて前方に突き出し水をかきます。右手と同様、左手も交互に同じ動作を繰り返します。足をバタバタさせて息継ぎを忘れないでください。それではプールに飛び込んでください。教師は子どもの泳ぎ具合を見てA、B、Cと評価を下します。

泳ぎが得意な子は自らどんどん泳ぎます。評価はAです。

教師の言う通りにまともに泳ぐ子もいます。評価はBです。

説明が理解できず溺れる子もいます。評価はCです。

同じ評価を受けた子どもが同じようなレベルの学校に進学して、さらに評価されていく。経済的に恵まれた家庭では浮き輪を買い与えることもでき、さらに余裕がある家庭では自宅にプールを用意して家庭教師を雇い練習させることもできる。そして社会に出てからは荒波の中を泳いでいかなければならない。最初の時点で溺れていた子は社会に出てからも溺れてしまう。日本ではそのような評価が今もなされている。人間には生まれつき適性があり、得意不得意が子どもの頃から顕著に現れるのにも関わらず、これまでの教育は一斉授業が主流で個性の育成が軽視されてきた。

最低評価Below Standard「標準以下」で洗脳が解けた

世界で使える英語教員資格であるケンブリッジCELTAは基本的に英語のネイティブスピーカー向けの資格であるため、シェフィールドでは日本人のCELTA受講生は初めてだという。16人のクラスメイトと4人の指導教官でCELTAはスタートした。想像通り英語を母語とするネイティブスピーカー向けの英語の授業は非常に高度であった。日常会話のスピードは速いし、シェフィールド特有の訛りもあった。自分の拙い英語を隠すため、わかったふりをして、必死に知らない単語を隠れて調べついて行こうとした。


CELTAの授業に集まった生徒は高校生から定年を迎えた高年齢者、さらに10人揃えば10人国籍が違うという多国籍集団であった。自分より英語ができそうな西洋人に最初の模擬授業で40分間文法を教えることになった。日本での7年の指導経験と受験英語を学んできた経験から自信満々にホワイトボードの前に立ち、日本で教えていた時と同じように文法を事細かく解説をしました。日本で習った文法の専門用語を使い、パワーポイントを使い30分間完璧に文法を解説して見せた。

なんと授業の最後には生徒から拍手喝采!

授業後、生徒が帰宅し、ケンブリッジの指導教官から評価の時間。1人のケンブリッジ教官が4人を担当する。

深刻そうな表情で指導教官が僕に向かって

「あなたの成績は最低評価のBelow Standard(標準以下)です。」

授業後の評価では最低のBelow Standard「標準以下」という評価を受けた。

指導教官からはクラスルーム内の発言の比率は教師20%:生徒80%であるべきであり、生徒から答えを引き出す(elicit)ことが教師の役目であるということを伝えられた。その後のレッスンプランを作る上で1分1秒単位で授業の流れを準備してどの瞬間に何を教え、生徒の発言量を増やすことを心がけたが、その指導法は日本で培ったものとは非常に異なるもので、衝撃の毎日であった。



生徒の理解度を問うConcept Check Question(CCQ)

ある日指導教官は授業で最も大切な技法CCQについて教えてくれた。CCQは生徒の理解度をチェックするために有効な質問技法である。そこで具体的な例とともに指導教官は個別指導をしてくれた。

教師は1つのコンセプト(教えたい内容)を提示する。

Tokyo is the capital of Japan.「東京は日本の首都です。」

生徒がこのコンセプトを理解したかどうか確認する時、Do you understand?「理解できましたか?」やWhat is the capital of Japan?「日本の首都はどこですか?」ではなく、生徒がYESかNOで回答できる質問を作ることが学習者が段階的に物事を理解する上では必要なことであるということを教わった。

つまり「東京は日本の首都です。」というCCQはIs the capital of Japan Osaka, right?「日本の首都は大阪だよね?」と自然な流れで質問し、学習者が思考する時間を作り回答させることが大切ということ。これこそ生徒が主体的につまりアクティブに参加するために必要なことであることを学んだ。

お互いを貶して高め合うフィードバック

CELTAの授業後には指導教官からA4裏表びっしりのフィードバックを受ける。指導教官のみではなく、クラスメイトからも良かった点、悪かった点を批判的に評価される。またケンブリッジ・アセスメントからも定期的に指導教官がチェックに入る。このときにも痛烈なフィードバックを受け、授業後にはいつも誰かが泣いているという状況だった。大の大人たちが思いっきり悔し涙を見せていてそれもまた衝撃的だった。授業の立ち位置から話すスピード、授業のテンポの取り方までCELTA流一色に染められるような日々を送った。最後の授業でようやくTo standard(strong)の評価を得ることができたが、CELTA流の完璧な授業をすることは最後までできなかった。印象としては日本の英語教育とは真逆の授業、生徒のインプットからアウトプットまでが明確であるほど評価されるということであった。

実践と理論を繰り返し約半年のシェフィールドでの英語漬け生活も終盤を迎えていた。24時間シャワー付きのシェフィールド大学の図書館で大量の宿題もこなし、毎日英字新聞を読み、時事問題を寮のフラットメイトと英語で議論するように心がけていた。



授業がある日の前日は大学に行くのが億劫で仕方がなく、寝不足で授業に臨んだこともあったが、ようやく最終日まで辿り着くことができた。最初16人いたクラスメイトのうち、6人がドロップアウトするという過酷なコースを何とか修了して一時帰国した。


CHAPTER 8 日本人の85%が海外留学を断念する!世界へハバタク学生を支援するタクトピア株式会社始動!

2014年12月、日本に一時帰国した際に千葉県で先進的なICT教育を実践する英語教員にご縁を頂き電通イノベーションラボでの英語教育の集いに起業家枠でお話をする機会を頂いた。民間企業と学校がイノベーションを起こそうという試みで起業家2人と英語の先生方10名が集まり最先端の英語教育を議論する場となった。

まずは僕が最年少という理由からこれまでの英語教育の実践を話しをした。その後、もう一人の若手起業家、ハバタク株式会社代表の長井悠のとんでもない話が始まった。東京大学に後期で入学し東京大学院までバッハの研究をして、その後IBMでコンサルタントとして働いた後、教育ベンチャーを立ち上げたという稀有な経歴。ハバタク株式会社の世界に影響を与えるという壮大なビジョンに圧倒された。


そこで紹介されたのが僕が前々から注目していた白川寧々の話であった。白川寧々は僕が注目していた英語教育改革者の一人である。日経ビジネスオンラインでも取り上げられていて、簡単に紹介すると日本の義務教育を受けて独学でTOEFL満点を取りアメリカのデューク大学を卒業し、世界大学ランキング1位のMIT(マサチューセッツ工科大学)でMBAを取得した強面のお姉さんである。ハバタク株式会社が白川寧々が運営するアメリカの会社「ネイティブ脳」とのコラボレーション企画の話が始まった。


勉強会終了後、僕は真っ先にハバタク株式会社の長井さんの元へ駆け寄り

白川寧々さんを紹介してもらえませんか?
寧々さんは来週日本に来るから紹介しますよ!

と快諾して頂きなんと白川寧々と1週間後に夢の面会を果たすこととなった。

背が高く芸能人オーラを放ちながら現れた白川寧々は堂々と遅刻してきた。日本の英語教育に対する問題意識が僕の考えてきたことと驚くほど一致して意気投合し2日後にも再び面会して6時間英語教育について議論。ちなみにこの日も遅刻してきた。議論が止まらないということで続きはアメリカとイギリスでスカイプを繋いで行うことで決着。イギリスに帰ってからもほぼ毎日半年間スカイプとチャットで議論を繰り返す日々を送っていた。一緒にネイティブ脳™️教材の開発を進め、ブラッシュアップしていった。

議論を重ねること約半年、ネイティブ脳の知見を応用してハバタク株式会社のグローバル教育部門の子会社として新しく世界にハバタク若者を応援する教育ベンチャータクトピアが誕生することとなった。

アジアでグローカルリーダーを育てるタクトピア誕生

日本人の85%が海外に留学しようとして諦めてしまう現実

内向き下向き後ろ向きと言われる日本人には何が足りていないのか?文部科学省のデータでは海外に留学する若者の数は2004年から2012年にかけて30%近くの落ち込みがあった。2020年までの7年間で約1万人の高校生、大学生を「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の派遣留学生として送り出す計返済不要の留学プログラムを国を挙げて実施している。安倍晋三政権の成長戦略の一つとして「トビタテ!留学JAPAN」では77億円の予算が組まれている。日本の大学も変わろうとしている。早稲田大学は2012年度2000人以下だった海外留学人数を2016年には4000人に、2022年には8000人、最終的には学部生全員に海外留学を経験させるという構想を発表した。京都大学は大学での講義を現在の5%から2020年までに30%に世界トップレベルの地位確立という目標を掲げ、留学生の派遣、受け入れ、外国教員の数を倍増させるそうだ。

これらの世の動きを察知した上でタクトピアは3つの要因を特定し、1万人のハバタクグローカルリーダーの輩出を目指して動き出した。


①情報がない

返済不要の奨学金付きのトビタテ留学プログラムが存在するというのも情報、ハーバード大学には親の年収に応じて学費が決まるNeed-Blindという制度があるというのも情報、海外の大学にはセンター試験のような一発本番の試験がないということも情報。

②自信がない

自己肯定感が低い多くの日本人は世界に出て行く自信がない。そして内向き下向き後ろ向き志向は田舎に行けば行くほど蔓延している。リスクを冒して挑戦する必要もない平和な日本では自信がつかない。

③英語力がない

言うまでもなく日本人は英語が話せない。文部科学省が2013年に行った高校生の留学に対する意識調査では58%の高校生が留学したいと思わないと回答した。留学したくない主な理由は「言葉の壁」と回答。

「情報がない」「自信がない」「英語力がない」

この3つの課題を解決するべくタクトピアは始動した。

CHAPTER 9 ロンドンで新しい挑戦!世界大学ランキング教育分野1位ロンドン大学教育研究所で日本の英語教育を研究する!

CHAPTER 10 ゆとり世代の英語教育改革!世界一の英語教育賞受賞!日本の英語教育は間違っていた。

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ロンドンで新しい挑戦!世界大学ランキング教育分野1位ロンドン大学教育研究所で日本の英語教育を研究する!

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