ルイ・ヴィトンで見た親子

たまたま通りかかったルイ・ヴィトンの前で、呆れるというかなんというか、表現しがたい光景を見てしまいました。
むろん私がルイ・ヴィトンに用事があるわけでもなく、名古屋駅近くのお店の入り口前にエスカレーターがあり、それを利用していた時のことでした。

それはある母娘のことです。
娘さんは小学校の4年生くらいであり、お母さんと一緒にお店をでてきました。
その後ろを若い店員さん二人が荷物(おそらくカバンを購入したようなサイズの袋)を持ち、母娘のあとにをまるで家臣のような態度で従っていました。

この店員さんは入り口で荷物を渡し、腰が折れるくらい深く丁寧なお辞儀をし(さすがはルイ・ヴィトン)、2人に荷物を渡し、

「ありがとうございました」

見事なほどのさわやかな挨拶をしていました。
私などは、こうした光景を見るたびに教員一般の横柄な挨拶を想い出し、すごいなあと感心するものです。

すると、お母さんが入り口で、

「ありがとう、またよらせてもらうわ」

と顎だけの会釈での御挨拶。
まあそこまではよかったのですが、すると娘さんも、あごで会釈をし

「ありがとう、またよらせてもらうわ」

と澄まして母親とまったく同じ御挨拶をするではないですか。
この女の子はどう見ても小学生です。
小学生にして、なんという傲慢な態度であろうか・・・。

確かに娘さんもお客さんかもしれません。
しかし、子供は小学生であり、店員さんは立派な社会人です。もし私の小学校5年生の娘が、このような挨拶をすれば、自分なら必ず叱ります。

これは、人としてのモラルでありマナーであると思います。
自分のように私学で教員をしていると、やはり裕福なご家庭のお子さんも少なくはありません。
しかし、ご家庭が裕福=子供が傲慢、といいうような単純な構図などはありません。
(むろん、まったくないわけではないが・・・・)。

ようは母親の問題なのです。
娘さんが整理整頓が苦手で、学校の机の中などが、いつもぐちゃぐちゃだとします。
三者懇談会などで、お母さんにそのことを言うと、

「本当に恥ずかしいです。いつも注意してるんですが」

などと困った顔で恐縮されますが、しかし、子供があとでこっそり教えてくれるのです。

「お母さんも家でいつもちゃんと片付けをしないんだよ・・・」

提出物の出すのが苦手な子供の親は、実は親もそうであるケースがしばしばあります。
きちんと挨拶ができない、服装を正せない・・・・実は母親が同じ・・・・。

すべてとは言いいません。
一生懸命に躾をして、なかなか思い通りにならず、悩まれている母親も多いと思います。
しかし、子供は、親を映す鏡であり、外でどれだけ外見を繕っても、どこかで日頃のあり方はでてしまうものです。

もちろん、私とてそれは同じであり、決して油断はできません。
先日、訪問したUSJでも撮影禁止の建物内で、写真をこっそりとる父親を何人も見ました。

「ちゃんとルールは守れ」

などと子どもをいくら叱っても、この父親は説得力はないはずです。

ルイ=ヴィトンでの母親をみて、そんなことを強く思う今日この頃です。


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