「クスリ抜き」

昔、クスリにハマったことがある。
クスリといっても、シャブやコカインのような違法薬物ではない。
医者がちゃんと処方するれっきとした、向精神薬だ。
病院と薬局、MR との癒着関係や、診療報酬の点を考えてもらえば意外と簡単に処方してもらえるのもご理解いただけるかと…。
しかもその患者は、リピーターになる確率が非常に高い。
もちろんそれだけでは足りないので、金が無い場合は何件かの病院を回るか、金があればネットか渋谷あたりで手に入る。
オーバードーズとまではいかないが、それをアルコールと同時に大量に服用。
自殺のための服用ではないが、心不全や低血圧などの危険は伴う。
実際、死んでもいいと思ってやっていた。(今にして思えば自傷行為のひとつだろう)
慣れてくると、ベンゾジアゼピン系やチエノジアゼピン系だけを選り分けて、より量を増やしていくようになった。
きれいに記憶が飛ぶ。
知らないうちに、コンビニで大量の買い物をしていたり、冷蔵庫の中のものが無くなっていたり。
また、ふと気づくと渋谷の円山町をうろいついていたり、手や足から血を流していたこともあった。
そのうち今までと同じ量では効かなくなってきて、耐性ができてきた。
さらに量を増やした。よくラムネを食べるように、なんて言うがそんなもんじゃない。
ただひたすらに、プチッ、パク、ポリ…
さすがに壊れてきた。
仕事をしていても集中力が続かない。
休みの日はアルコールとクスリ以外のカロリーを取ってないし、尿の色も明らかに変だ。
もうこの辺でいい加減にしとかないとな…
禁断症状はあまり無かったが、あの感覚は今でも忘れられない。

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