新卒で入社した一部上場会社が民事再生法を適用になった その6
先日、民事再生法の適用が認められていた会社のWEBに「弁済の終了」のお知らせが。時同じくしてこの会社の同期会を開いた。
弁済率は「3%!」
1億円で3百万円しか返ってこない。
無論、株主は株券が「紙くず」に。
危機前は130億円以上の資本金だったがこれも0。
同期会の席でも同業他社の役員になっている同期が、
「本当にいい加減にして欲しいよ。
お前のとこが謝金棒引きになったのと、こっちは普通に借金を返していくのが同じ舞台で戦わなけばならないなんてアンフェアだ。」
と管を巻いた。
他にも新規投資に応じた船主が修繕費をケチっていて事故の可能性が高まったりと、色々と影響が出ているらしい。
役員も責任を取って大部分は完全に身を引いた様だが、その際、関係会社の役員にも「後進に道を譲ってくれ。」と要請したら後任が自分より高齢で遺恨を残したとも。
再建には人事の公平性が不可欠なので、その辺でも不安を残す。
何より退職金は適格年金として金融機関に貯められていたので全額支給。
債権者、株主のことを考えると首を傾げざるをえない。
優秀な人材が多いのでなんとかなるだろうと祈っているが、先の同業他社の役員氏の、
「あんな優秀な連中が何で残っているのか?
結局、他に出ていく勇気が無かっただけじゃないか。」
との指摘が杞憂であることも、また祈っている。
著者のTachibana Toshiyukiさんに人生相談を申込む
著者のTachibana Toshiyukiさんにメッセージを送る
メッセージを送る
著者の方だけが読めます