本邦ニ於ケル昨今ノ愛國主義運動ニ對スル所感

最近のマイノリティ排斥のさまざまの動きを見聞し、通勤電車の中でその所感について「右傾化」した筆致文体で書いてみた。

================================================================

本邦ニ於ケル昨今ノ愛國主義運動ニ對スル所感

本邦ニ於ケル愛國主義運動ハ、明治期来ノ亜細亜主義ヲ源流トシ、此ヲ範トスルナラバ、其ノ精神ハ、亜細亜諸國朋友トノ相信ヲ根本トシ、我國ハ亜細亜諸國ノ盟主足ラントスヲ欲セズ寧其ノ功臣トナルベク精進ヲ重ヌルベシ。

爾来、愛國主義トハ、自由民權運動ト軌ヲ一トシ、政府弾劾ノ運動トシテ展開セシメラレタル運動也。或イハ辛酸ヲ舐メタル本邦ノ困民、或イハ西欧列強諸国ノ蹂躙ヲ甘受スル亜細亜諸國民トノ紐帯ヲ期スルモノ也。

翻ッテ、今般ノ愛國義運動ヲ標榜スル外國人排斥運動ヲ睥睨スルニ、其ノ実體ハ数ヲ恃ミトシ、抗スベキ術持タヌ少数派ニ對スル一方的且ツ卑怯ナル恫喝脅迫ノ類デアルト言ワザルヲ得ズ。

愛國主義運動ハ、哀哭ヲ以テ呻吟スル人々ノ心情ヲ慮リ、此ヲ扶ケ護リ、苦楽ヲ分カチ合ヒ、共ニ歩マントスル精神ヲ胎トスル物也。弱キヲ扶ケ、此ヲ圧セントスル強キヲ挫ク赤誠ヲ以テ當タルベシ。不信憎悪ノ捌口ヲ少数派ニ託シ、数ヲ恃ミトシ此ヲ排斥セントスル軽盲暴挙ハ厳ニ慎ムベシ。

恭儉己レヲ持シ、博愛衆ニ及スヲ旨トシタ愛國主義精神ノ涵養二励ムハ懸ル運動ノ枢要也。若シ、諸氏此等ノ人々ヲ排斥シ、其の意ヲ達シタトスレバ、次ニ排斥ノ的トナルハ諸氏等自身デアル事ヲ肝ニ銘ズルベシ。

元来、愛國主義者ノ戈ガ向フベキ先ハ、哀哭ヲ以テ呻吟スル人々ニ非ズ。其ノ戈先ハ拝金商業主義ヲ旨トシ、人間ノ尊厳ヲ蝕ミツツ、固有ノ価値ヲ貶メントスル世界経済體制二對シ向ケラレルベシ。

憂国諸氏ノ覚醒ヲ待ツ。

皇期二千六百七十六年 八月五日

================================================================

著者のMatsui Takahiroさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。