「吐くほど飲んだ」


久しぶりだ。
飲みに行ったのは、幼馴染の親友で悪友。
二児のパパで、幸せを絵に描いたような暮らしをしている。
私があいつの誕生日に、焼酎のボトルをプレゼントしたお返しに、あいつの奢りで連れて行ってくれた。
とはいっても、会社の金だが。
あいつは、全国でも有数の大企業に勤めていて、支店長だ。
交際費の裁量権はあいつにある。
まぁ、それでも悪くて1000 円だけ出したが。
行った店は、なんとあいつが学生時代に付き合っていた彼女が経営する飲み屋だ。
ただ、けっこうマニアックで日本版のビストロといってもいいくらい。
ちなみに4 名様以上のご来店は不可。
強気だ。
そこで、旨い肴と旨い日本酒、ビール、ワイン(ボトル)、焼酎、ウイスキーなどをたらふく飲み食いして、いい加減酔っ払ってきたわけだ。
ところが、その店は10 時閉店。
エンジンがかかってきた私は、あいつにもう一軒行こうと提案。
あいつも、もちろん快諾。
会社名義の領収書だけはきっちりもらったところで、次の店へ。
ところが、次の店のテーブルについた頃には、一軒目で飲んだ酒が急速に回り始めてきた。
目が回ってぐるぐるする。
ところがあいつは容赦しない。
私の苦手なビールばかり、何杯もたのんでやがる。
何杯目かははっきりしないが、吐き気がしてきた。
これは早めにトイレに行ったほうが良いと判断し、即座に嘔吐。
吐き方は若い頃に慣れているので、指も使うことなく極めてスムーズに行うことが出来た。
ある程度スッキリしてもとのテーブルに着くと、あいつの目の焦点が明らかに合っていない。
あいつもそろそろ限界のようだ。
さて、店を出て…。
二人で車で帰った。

普通に…。
住宅街の裏道を駆使しながら。
次の日、あいつから電話があり、「昨日の後半部分の記憶がまったく無い。おしえてくれ。」と。
これには少し笑ったが、久しぶりにバカをやったような気がする。
また、近いうちに誘ってみようかな?

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