第7章 自分の心の向くままに素直に行動すること

後編: 第6章 私にとって「関西での生活」はまさに「異国での生活」だった。

第7章 自分の心の向くままに素直に行動すること


私のグレー色の心に光を射してくれたのは、あるクライアントの一言であった。

「原さん(私の旧姓)、前から思ってたんだけど、原さん以外のカウンセラーの方って、関東出身?みんな、ホテルのフロントにいるみたいにキレイでモデルさんみたいだよね。原さんだけがこっち(関西)出身でしょ、ノリいいし、いつもあいさつしてくれる感覚がフレンドリーだし。アウェーの俺としては、すごくローカルの人の温かさに触れたいんですよね。」


私は、あいた口がふさがらなかった。
「私だけが関東出身ですよ」
といっても、すぐに信じてくれなかったクライアントのAさん。
ちょうど私と同じ時期に関東から関西に転勤となった広告代理店の彼のそんな一言が、
どこか、「私は、わたしらしく仕事をすればいい」と後押ししてくれているようであった。


その頃の私は、どんな繁忙であろうとレッスンの合間の5分はできるだけ自分の作業を止め、
クライアントが待っている空間に入り込み、
ホームワークを手伝ったり、ちょっとした最近出来事をお互い共有したり、
英語の空間に入って緊張するだろう彼らの肩の荷を少しでも下ろせれば、と
「何気ないおしゃべりchitchat」に勤しんだ


はじめは、担当のクライアントのみであったけれど、
そのうちその枠を超え、誰のクライアントであろうと顔見知りになるとどんどん話しかけて、
そのうち自分が仕事の雑踏から逃れるために話しかけているのではないか、と思うくらい、
その時間が妙に心地よかった

そんな何気ない自分の仕事の中でのモットーが、なんだかAさんに認められたようで、
どんな境遇であろうと、自分は自分らしく仕事をしよう、と割り切れるようになった。

それからは、後輩カウンセラーをどんどん巻き込み仕事が円滑に回るよう、
そして彼ら自身のモチベーションも下がらないようしらないうちに、
周りの人にとって「潤滑油」でいる自分がいた。

数ヵ月後、関東よりマネージャーが赴任してくるまで、まとめる人がいない状態、
つまりスタッフ一人一人が自然と自覚をもって行動していかなければいけない環境が、
経験のまだ浅かったカウンセラーを成長させ、自己成長させた。


梅田スクールに赴任して半年を過ぎた頃、最も貢献したカウンセラーにカテゴリー別に贈られる、
「クライアントケア賞」を頂き、そしてシニアカウンセラーに昇進した。

「自分の心の向くままに素直に行動すること」

が認められたことで、
自分はやはり「人のサポーター」として働くことにやりがいに感じるのではないか、
と次第に考えるようになったのが、この頃だった。

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第6章 私にとって「関西での生活」はまさに「異国での生活」だった。

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