50年生きてみて ①

4 / 24 ページ

次話: 50年生きてみて その②


バルコニーから外を眺めていて


そのまま亡くなったそうです




ホテルから その姿を見て 出掛けたひとが


ホテルに帰ってきた時も

同じようにバルコニーに座って

外を見ている


まったく 朝と同じ格好だったのを不審に思い

ホテルの従業員に知らせたところ


亡くなっていた ということでした


苦しまず

おだやかに


やすらかに旅立ったことがわかります




母の連絡先が書いてある紙が置いてあり


ホテルから 母に連絡がありました


そして その時に

母から色々なことを聞かされました





父が韓国人であったこと


わたしが韓国人と日本人のハーフであること


父には別に家族がいたこと





ひとりっ子だと思っていたわたしには


年の離れた兄弟がいたこと






青天の霹靂のオンパレードでしたが


悲しみの絶頂にいる母を前にして

動揺してはいられませんでした






それから 約30年間



自分の出生の秘密を

著者の金子 瑞恵さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。