「赤本」を知らなかった高3の夏。でも生き方は色々あります【其の五・模擬試験】

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【一夜漬けの強さ?】


第1回目の模擬試験は4月の終わりだったでしょうか。


さすがに当時の紙媒体データは処分してしまったので詳細は不明ですが、その頃だったかなというぼんやりとした記憶は残っています。


週3回の午後からまったり予備校生活をはじめたばかり。


当時自分でも大して学力が身につくとは思っていなかったはずです。


一生懸命勉強をするというよりは、親の手前ひとまず勉強をしているフリをするための予備校通いだったという方が適切でしたので。


ただ、その模擬試験は自分が思った以上の成績が出ました。


判定もなかなかのもの。自画自賛です、ハイ。


正直なんでそんな結果を出せたのか?最初は当惑しましたが、ふと気づきました。


【其の三・記念受験】で触れた詰め込み学習がここで生きてきたのです。


元々一夜漬けでの学習生活が身についており、それを反復して記念受験に挑んでいたため、それなりに受験勉強に関する知識ストックが出来上がっていたのです。


記念受験当日にはまったく発揮できなかったといってよい一夜漬けスタイルの学習が、こんなところで生きてくるとは…


そして、ここから入試までの10ヶ月間、模擬試験の成績に目立つほどの大きな向上はなかったような。


結局独学で勉強していても、最終的に大きな違いはなかったのかもしれません。


ただ、予備校という場所にいれば、必然的に自分から入手するのは難しい入試情報が身につくというメリットはありましたので、その意味ではぐうたら予備校生活がプラスに作用したと考えればよいでしょうか。


1月、2月で入試の知識ストックはある程度蓄えることができたわけですが、4月以降は知識よりも違うものがストックされていきました。


これが結構深刻なことに…





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