アイスランドと共通点が多すぎる日本


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せっかくヨーロッパに居るのでずっと行きたかったアイスランドにも行ってみたら、「日本から一番遠いヨーロッパ」にもかかわらず日本との共通点がめちゃ多かったので、書き記していきたい。




アイスランドも海に囲まれた島国で魚が大好き

イギリスと鱈の取り合いで戦争が起こるほど魚が好きである。


アイスランドのスーパーで買ってきたタラのフライ

「ケンタッキー」と書いてあるが当のケンタッキーからは許可は得ていない模様。こういう小国ならではの適当さが僕は好きだ。ちなみにフライパンで揚げてみたが、お味はとても美味で本当にケンタッキーのような味がする。一つ一つがとても大きくてボリュームもたっぷりだ。これは良い。

アイスランド産のタラやシシャモは日本にもたくさん輸出されているらしい。

日本にいた時は何でも国産が良いと思っていたけど、アイスランドに来たらアイスランドの「本場の」タラが食べられると思えて嬉しかった。これからは日本で輸入物の食べ物を食べるときでも、どこの馬の骨かわからない国から来た食べ物などと思わずに「本場の」食べ物を食べているのだと考えれば、テンションも上がると思う。


アイスランドも地震が多い


アイスランドは地震が多い

上のスクリーンショットはアイスランド気象庁 の直近の地震を表している。マグニチュード3以上の地震がこの2ヶ月で20回ぐらい起こっている。それもそのはず。アイスランドはヨーロッパ大陸とアメリカ大陸の2つのプレートのちょうど中心に位置している。プレートとプレートがぶつかるので地震は起こりやすい。地震が起こっている場所を上の地図で見ると線になっていて、それがプレート同士がぶつかっている場所なのだ。

僕もアイスランド滞在中にそのプレートのぶつかる位置まで行ってきた。


プレートのぶつかる場所。この場所を南向きに眺めたので、左側がヨーロッパ側の大陸棚で、右側がアメリカ大陸の大陸棚だ。見た感じぶつかるというより裂けるに近い。


日本もプレートが3つ4つ重なっている。

これはどう見ても地震が起こりやすくなってますね・・・僕は左翼じゃないけど長期的に見てマジで原発はいつか止めた方が良いと思う(小声)

ちなみに数カ月前に滞在していたエストニアでは全く地震が起こらず、この10年間でマグニチュード5の大地震が起こったのはたった1度だけだった。国によって地震のリスクは全く違うのだ。



アイスランドも火山が活発

地震が多いアイスランドには火山も多い。アイスランドの火山だけで全世界で噴火した溶岩の3分の1を吹き出しているらしい。全世界の大地震の何分の1かが起こっている日本ともよく似ている。

エルトフェットル

日本も最近噴火で島が拡大するなど、火山活動が活発だ。アイスランドも火山の噴火がよく起こる。

アイスランドのヘイマエイ島にエルトフェットルという標高200メートルの火山がある。この火山が1970年代に噴火し、流れてくる溶岩を冷たい海水をポンプで送ってせき止めたらしい。想像すると興味深い。

日本でも桜島近辺に住む人は今でも噴煙と隣り合わせの生活を送っているらしい。昔はよく噴煙で家のラジオが壊れたと読んだことがある。日本もアイスランドも火山大国なのだ。


住宅街の近くに岩盤がむき出しになっている


そこらじゅう岩盤だらけ


舗装された道路の横に岩盤


アイスランドの人たちも岩盤が大好き。ラウンドアバウトの真ん中にバキバキになった岩盤(岩)が飾られている。


アイスランドも借金がやたら多い(多かった)


数年前のアイスランドも今の日本と同じで借金が多かった。今は世界でダントツに借金が多い国は日本だが数年前まではアイスランドだった。リーマンショックの時にアイスランドはその影響をモロに受けてヨーロッパ諸国から借りた借金の債務不履行(デフォルト)に陥りかけたが、そのまま国民投票で借金の踏み倒しを決定し、無事事なきを得た。

もちろん踏み倒した直後は大騒ぎだったが、それによってアイスランドの通貨安が起こり、外国への輸出が激増、外国からの観光客も激増。それで一気に外国からお金が流れ込んでわずか数年で経済が持ち直したという。

日本の借金のほとんどは日本国民に対する借金だが、アイスランドは外国人への借金にも関わらず踏み倒した。

だから踏み倒しても問題ないでしょ。へーきへーき。

昭和恐慌の時の日本も預金封鎖をしたり色々あったけど、結局最終的には通貨安が起こって輸出が激増して経済が回復した。借金で行き詰まった後の回復劇がアイスランドと似ている。

まあ国の借金とか、なんとでもなるやろ。

まあ一時的にどえらいことになると思うし、腹を切ったり首をくくってアレしたりする人も出ると思うが、実際に財政破綻したらアイスランドもなんとかなったのと、日本も今の路線を続けるとそうなるしかないのだが、財政破綻になったらなったで意外と土壇場で工夫してなんとかなると思う。(適当)


アイスランドも治安が良い

アイスランドは統計上治安の良い日本よりもさらに治安が良い。私はヨーロッパ某国にてゴミしか入れていなかったスーツケースを盗まれたり、また別の国ではボスニア・ヘルツェゴビナの内戦で苦しんだから600ユーロ欲しいと言う人が登場したり、某大聖堂の前でへっぴり腰の泥棒2人にリュックを盗まれそうになったりしたが、アイスランドではそういうことは全くなかった。治安がとても良いのである。

余談だが私の地元である大阪を歩いていると、アジアの様々な国から来た観光客がリュックサックをお腹の側にして背負っていたりする光景を見かける。それはネットなどで植え付けられた「大阪は治安が悪い」というイメージのせいだと思うが、東京など日本国内の別の都市と比べた時に相対的に犯罪率が高いというだけで、その外国人観光客の母国の犯罪率よりも大阪の犯罪率はかなり低い。(シンガポールを除く)。なので大阪府内の「犯罪など起こりようのない平和な場所」に来てリュックサックを前向きに背負うのはちょっと可笑しいし、でも大阪人としては悲しいのでやめてほしいし、そしてそのためには正しい情報を彼らに教えてあげるべきだと思う。


アイスランドも温泉が多い

地震や火山が活発ということは日本と同じで温泉が多い。そこらじゅうに温泉がある。

言わずとしれたブルーラグーン


ブルーラグーン

ブルーラグーンに限らずアイスランドにはたくさんの温泉がある。首都であるレイキャビク市内にもたくさんの公衆浴場がある。観光客用のレイキャヴィクカードを買えばなんと無料で入り放題だ。私はこのカードのおかげで公衆浴場に入りまくり、美術館や博物館を巡りまくることができた。ヘルシンキの話でも書いたことだが、ヨーロッパで首都に行ったらまずこれらのカードを買うべきだ。特にミュージアム好きにはオススメだ。僕はこのカードでカード料金の3倍は得をした。



アイスランドも環境が厳しい、天災が多い、だから自然が豊か

自然環境が厳しい、天災が多い、だからこそ自然が美しいのだ。それは日本もアイスランドも同じである。  

グルフォスの滝


ゲイシール間欠泉

吹き出す間欠泉

火傷する温度のお湯が吹き出す


せり出す大地

首都から見える山


アイスランドに行ってみよう

このようにアイスランドの自然は一見に値する。それにアイスランド人は世界でもトップレベルでフレンドリーなのだ。この滞在を通して僕はアイスランドが大好きになった。

海外旅行でどこの国に行くべきか今迷っている人は是非是非アイスランドを訪れてみてほしい。


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