高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その3:苦難】

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そもそもそんなちびっ子の言うことなどスルーすれば良かったのでしょうが、悲しいかな私の精神年齢は奴らとほぼ同じでした。

何か言われると拙い言葉ながらも言い返し、殴られたら殴り返す。

5歳児と同じレベルで喧嘩をする私を見て色々と思うことがあったのか、多くの場合はチナが間に入りちびっ子どもを叱ってくれました。しかしまあそのせいで更に私は2人の嫉妬を買うことになったのですが。

 

そんな殺伐とした毎日の中、唯一次女のメンシアだけは私を庇ってくれていました。

姉妹唯一の金髪金目、そして姉妹随一の美人というのも合わさり(決して欲目じゃあございません)、当時の私には彼女がまじで天使に見えました。

私に嫉妬の感情を向けないどころか、他の姉妹に流されないというのはなかなか8歳児に出来ることでは無いのではないでしょうか。5歳児とマジ喧嘩をしていた私よりも確実に精神年齢は上です。

 

時が経つにつれ、私も彼女たちも少しずつ成長したのか争いは落ち着いていき、最後の時期にはもう喧嘩もしなくなっていたと思います。

今思うと本当に私も大人気なくて恥ずかしい思い出なのですが、当時は小学生のガキすら言い負かすことの出来ない自分の語学力がとにかく歯がゆく、言葉の壁の厚さをひしひしと感じていました。

 

学校での受難

 

学校で何よりも辛かった事、それは授業でした。

当たり前なのですが、授業で何をやっているかがさっぱり分からない。

何を言われてもポカーンです。国語も歴史も物理も地理もポカーン。

なお、大体世界共通であるはずの数学ですらポカーンだったのはここだけの話。

テストやなんやらは免除してもらっていたのですが、授業中先生の言っていることが分からないとなるととにかく暇!

6時間ひたすら念仏のような先生の声を聞きながら机にぼーっと座っている。

これがなかなかの苦痛でした。

スペイン語の勉強でもしたら?と皆さん思われるでしょう。

しかし私、スペイン語勉強用のテキストなどを一切持ってきていなかった。完全に馬鹿です。

唯一持っていたスペイン語関連のものが、和西と西和の辞書を1冊ずつだけ。

それ以外には、スペインには勉強道具どころか本やゲームなどもほぼ何も持ってきていなかったので、学校ではおろか家でも非常に退屈していました。

もちろんPCなんかも当時は持っておらず、放課後一緒に遊ぶ友達もいない私は暇で暇で発狂寸前。暇すぎて発狂寸前になっても勉強はしないところが流石私です。もはや誇りに思います。

そんな時に見つけたのが、日本で使っていた携帯の中に入っていたアプリ。

ガラケーですし、もちろんSIMロックだったので通話やメールは一切出来なかったのですが、日本にいた頃は使ったこともなかったアプリを発見して以来ひたすら私はセガさんのアプリのぷよぷよ、では無く何故かコラムスの方にだだハマりしていました。ぷよぷよも入っていたのに。



 

私は全ての時間をコラムスに費やしたおかげで、最終ステージを難なくクリアできるレベルにまで達しました。

あの時の時間を勉強に使っていたら今どのくらいスペイン語が上達していたかと思うと、とても楽しいです。

ホームステイをしている子が1日中部屋に篭りっぱなしで、しかも部屋からは延々とリピートされる怪しいエジプト調のBGMが漏れてくる、そんな状況にガルシア家の方々はさぞかし不安を抱いていたと思います。ごめんなさい。

とにかく私は1,2ヶ月ほどひたすらコラムスで遊んでいました。

しかし私のこの青春のアプリ、後々バグってしまったのか遊べなくなってしまいます。

ですが、あれから3年経った今でもこの素晴らしいゲームコラムスは私の胸に孤独と誇りの象徴としてあり続けています。セガさんには心からお礼を言いたいです。

話逸れすぎました。

 

とにかく学校では授業は苦痛でしょうがなかったのですが、友達とはいかないまでも構ってくれる子はたくさんいました。

スペイン語が分からないなりに、英語も交えクラスの後ろで隣の子とひそひそとお喋りをしたり筆談をしたりして先生に怒られたのは良い思い出です。

お家に招いてくれた子もいましたし、こんな訳の分からない外国人に優しくしてくれるクラスメイトに私は心から感謝していました。

鼻ピアスしていたって良いじゃない、タトゥー入っていたって良いじゃない、マリファナ吸ってたって、まあ、良いよ、ね。

 

後々知ったのですが、私の学校はなかなか治安が悪かったそうです。

 

 

話の大半がコラムスの話題になってしまったことを、深くお詫びします。


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高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その4:夏の始まり】

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