power
みなさんは音楽を作ったことがありますか。
音楽の作品には一つ一つ物語があります。
はじめまして。
マツイ ツミキと申します。
新潟県に住む41歳の小説家です。
今日は私が聞いたある音楽作品のストーリーをみなさまにお伝えしたいと思います。
東京都に住むミュージシャン、Dai-Go!Low。
彼はトラックのドライバーをしながら、自分で曲を作り歌い販売をする44歳のミュージシャン。
彼はこれまでたくさんの曲を作ってきました。
phot:詠
時は2013年。
Dai-Go!Lowは音楽活動10周年という節目の年を迎えていました。
10年の活動のあいだにDai-Go!Lowは多くのファンを獲得していきました。
そして、ファンからいろんなリクエストをもらうようにもなりました。
ある日、Dai-Go!Lowはある人から応援歌を作ってほしいというリクエストをもらいました。
リクエストをした彼をAさんとしましょう。
Dai-Go!LowはAさんのリクエストに応えるためにさっそく仮歌を作ります。
仮歌とは?と思う方もいると思いますが、絵を描く方がエンピツでスケッチをするような感じでしょうか。
仮の歌詞を作りギターをあてて、仮歌の前奏とサビはすぐにできたそうです。
しかし、そこからが大変だったようです。
Dai-Go!Lowはその苦労をこう語ります。
「今まで誰かに向けてという曲はたくさん作ってきた。しかし不特定の人に向けて曲を作るのははじめて。
Aさんの期待にも応えたいし、みんなの耳に残るようにキャッチーにしたいし、あんまりロックに偏るようにはしたくないし」
苦労のすえに曲は完成しました。
タイトルは「power」
ギターの弾き方もこの曲のために今までとは違う方法を編み出し、
メロディもだんだん盛り上がっていくようにしたと納得できるものができたと言います。
Dai-Go!LowはさっそくAさんに聞いてほしいと曲のデータを送ります。
完成した「power」
しかし、アクシデントが発生。
突然Dai-Go!LowはAさんと連絡が取れなくなります。
Dai-Go!LowはAさんと連絡が取れなくなったことについて多くを語ろうとしません。
おそらくAさんについて知っていることも知らないこともあり、安易に語ることができないのかもしれません。
2016年。
「power」はアルバム「on a favorite hill」でも発表され人気の曲になりました。
そして2016年4月。
大きな災害が起きました。
熊本地震。
Dai-Go!Lowはこの地震のニュースを見て、再びAさんと連絡を取ろうとしました。
Aさんは熊本に住んでいたからです。
Dai-Go!Lowはいろいろ手は尽くしましたが、残念ながらAさんと連絡を取ることはできなかったといいます。
後日。
Dai-Go!LowはAさんのリクエストから作られたこの「power」をyou tubeで公開しました。
Dai-Go!Lowはその理由をこう語ります。
「彼に向けて。そして、熊本のみんなに向けて」
Dai-Go!Lowの応援歌「power」がAさんのもとに届いたのかは、残念ながら確認をするすべはありません。
しかし、私はその心は必ずAさんのもとに届いていると信じたい。
そして、あなたにも聞いていただきたい。
Dai-Go!Lowの魂のこもった「power」を。
あなたへの応援歌として。
●この曲の動画
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https://daigorock.official.ec/items/3791856
Dai-Go!Low本人から一言。
今回から、小説家さんとのコラボでストーリーを楽しんでいただこうとツミキさんにお願いいたしました。
僕のストーリーを事実に基づき第三者から描いていただくという試みです。
powerは、人気のある曲で、
独特なアンダーグランドスタイルから、こんなポップな曲までかけるようになった成長の出来事でもありました。
ミュージシャンは、世に出ない形では厳しい残酷な現実がある世界でもあるのです。
未だにお客さんゼロのLiveがあったりします。
Liveは一番伝わる空間ですので体験していただきたいです。
技術、圧倒感があっても、誰にも知られてなければ、伝わらない世界を見てきて、僕は、やはり人間性がかなり大切だと思っています。
これからも成長していきます!
引き続き、みなさまの応援を是非とも宜しくお願い致します!
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