四十歳を過ぎても母に怒られる

私は小さな頃からふざけては、母に叱られる子だった。

銀行員とか、ホテルのフロントとか、エステ店の店長とかしてたから、大人しくて品が良くて、真面目そうに見られることが多かった。

実際、真面目くさった話しをしたり、エッセイを書いたりもするから、ふざけてばかりではないし、真面目そうに見られるのも間違ってはいないけど、とりあえず外面はいい。キャビンアテンダント用の接客ビデオとかで、接客の勉強はしてるから。

だけど実際は、調子に乗って、ずっと面白いことをして、ずっと笑っていないと頭が痛い。

母は、いつまでも私の小さなの頃のイメージが抜けないみたいで、小さな頃に怒られていたことを、小さな頃のように怒ってくる。

イメージで怒っているから、殆どが事実じゃない。

数年前、友達のお母さんが経営してるスナックに、久しぶりに飲みに行った。

母に、その店に行くことを伝えていたら、何故か母は、スナックに電話をかけてきた。

電話を切ったあと、友達のお母さんであるママに話しの内容を聞いて、思わず笑ってしまった。

「今日はすみません。娘がふざけてるでしょう?叱ってください」

と言われたらしい。

母はいつも大真面目で、本気でそう言う人。

飲みに行くのは、盛り上がって、時にはふざけ合って楽しむためなのに、ふざけたら叱ってくださいとスナックに電話してくる感覚が理解できない。

低学年の小学生が友達の家に遊びに行ったのならまだしも、もう四十歳越えてるし、私自身も別のスナックでバイトしてたこともあるし、お酒も強いし、何の心配があるのだろう。男の人とどうこうなること?

いいえ、違います。

私がふざけてたら、小学生低学年の母親のように、母は私を叱らないといけないんです。

いつまでたっても、その構図が変わらない。

まあ、確かにふざけていたし、そして今も、ずっとふざけてるから、ずっと怒られる。

きっとこれは、母もあたしも死ぬまで変わらないだろうから、どっちかが死ぬまでこのままだと思う。

もういいんです。ここまで来たらもう、それでいい。

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