高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その4:夏の始まり】

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前編: 高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その3:苦難】
後編: 高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その5:アビラ】


さて怒涛の中学四年も、あっという間に終わりを迎えます。

まあ短かった、物理的に。

学校に入ってたったの2ヶ月です。そりゃ留年です。当たり前です。

なんせ私がこの2ヶ月まともにやった教科と言えば体育くらい。いやあバレーボール楽しかった。

通知表を埋め尽くす0を眺めながら、いっそのこと成績をつけるくれるなと思わず涙がちょちょ切れました。

留年して当たり前、そう覚悟はしていたのでいざ宣告されてもしょうがないと割り切ることは出来たのですが、しかし短い期間ながらも優しく接してきたクラスメイトと、やはり一緒に進学したいという気持ちも私の中にありました。

それにせっかく皆と仲良くなりかけてきたのに、また新しく一からスペイン語が分からないことを説明して、距離を縮めて、というプロセスを踏まなければいけないと思うと、億劫にもなるものです。

しかし3年前の沙季ちゃん、何も心配することなどありません。

なぜなら沙季ちゃんの他にも、クラスには大量に留年した子がいる。だから貴方は決して一人じゃないよ!一体どういうこっちゃです。皆まじめに勉強しろと声を高らかにして言いたい。

ということで、中学4年(第1回目)のエピソードは大部分を割愛しちゃいたいと思います。とっとと夏休み突入です。正直もう記憶があやふやすぎるというのが本音です。

 

スペイン語は2、3ヶ月で、日常会話が出来るほどには伸びていたと思います。

やはり日本語から隔離された環境に身を置くと覚えも早い早い。

クラスメイトやホストファミリーとひたすら喋ることによって言葉を学んでいきました。

ちなみに私はこの赤子のように0から言葉を吸収していくシステムをDeador Learnと勝手に呼んでいるのですが、皆さんも是非この言葉使いそして普及してくださって構いません。

言葉が分からないと、伝えられる事柄はぐっと減ります。

そうすると自分の体調の変化だったり自分を取り囲む危険だったりを周囲に伝えれることが出来ず、そう語学力不足ゆえに最悪命を落としてしまうことだって決してありえないとは言えないのです。多分。

私は幸いにも身にそのようなことが起こる前に、相応の語学力を手に入れることが出来ました。運命はLearnの方を選んだのです。神に感謝です。

 

一応移民の子たちのためのスペイン語補習クラスにも在席していたのですが、さあ役に立ったかは少し怪しいところ。

マリキン(うちの学校をこれからこう呼ぼうと思います)にはスペイン語の話せない移民が私含め3,4人くらいしかいませんでしたので、プロフェッショナルな先生などおらずに数学の先生ピルカさんが私たちの面倒を見ていました。が。

また彼女が適当な先生で、おそらくこのようなクラスを受け持つための講習など一切受けていなかったのでしょう、現在形すら分からない私にCircunferencia(参考:Wikipedia)など日常に置いて使いどころがまるで分からない言葉ばかり覚えさせる始末です。

スペイン語補習を終え通常のクラスに戻った時に、私を家に呼んでくれていたアンドレアちゃんに「今日は一体どんな事を習ったの?」と聞かれたので

「うーん、Circunferencia・・・。」

と答えると

「うーん、Circunferencia・・・。」

と予想通りの答えが返ってきました。

この時の私と彼女の心情はおそらくまったく同じだったと思います。

完全なるシンクロです。完全に心が通じ合いました。「国境なんて無かったんや!」と私はこの時心から叫びたい衝動に駆られたものです。

ちなみに余談ではあるのですが、2年後に韓国人の友達とフェチについて語り合った際に「警察の制服を着た男性に踏まれて拘束されたい」という欲望が一致した時も私は同じセリフを心の中で思いました。

なぜ私は今このような場で不特定多数の方々に向けて己の性的嗜好を暴露しているのでしょうか。野球のユニフォームもクるものがありますよね。

ちなみに私のスペインでの人生の中で、恐らくですがまだこのCircunferenciaという単語を使う機会にはめぐり合っていないと思います。

 

話が逸れましたが、そのような感じで無事中学4年(第1回目)も終了し、スペインでの初めての夏休みに突入します。



私を探せ。クラスでは一番キョドっていたのに、なぜか写真では一番気取っています。


スペインの学生の夏休みは約3ヶ月。ついでに社会人の休みはというと、大体1ヶ月ほどだそうです。

政府の方々は経済危機などと自国の状況が何故こうも低迷している理由を探る際に、もう少し簡単なおかつ根本的な部分を見直したほうが良いと思うのは私だけでしょうか。働け。

 

スペインでは郊外に別荘を持っている家庭が多いのですが、ガルシア家も例に漏れず田舎にひとつ別荘を所持していました。

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