高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その4:夏の始まり】

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そしてチナに、夏休みはそこで過ごすことにしたと聞いたとき、私は一体どうしようと顔を青くしました。

なぜかと言うのも、別荘は自然に囲まれたとても素敵なところに位置しているのですが、いかんせん自然に囲まれすぎていて携帯の電波も入らない。

徒歩でいける距離にお店など一切無し。草と木と土と動物しかいません。なんなら人だってほぼいない。

そんなところに3ヶ月。

野原がぼくらの遊園地なちびっ子どもすら辛そうな状況に、コンクリートジャングル生まれネットサーフィン育ち、(頭が)悪そうなやつらは大体(オン)友達の私が一体どう太刀打ちできるというのでしょう。

こう書くとまるで私がネット廃人のようですが、ええ言い訳しようもございません実際そうでした。

コラムスを失ったばかりの傷心の私(前回参照)を誘惑する存在、それはゲットしたばかりのノートパソコンちゃんだったのです。ここで私のスペイン語上達は終わりを遂げました。スペインに来てまだたったの3ヶ月、いささか早すぎる終わりです。

 

とにかくこれはいかんと、私は当時よくしてくださっていた家の近くの日本人の方に相談しました。

するとなんと、ならばうちに来れば良いという菩薩ばりの申し出をしてくださり、私は夏休み中彼女の家にお邪魔させていただくことにしたのです。

 

しかしどうにかなったぞと思ったのも束の間、彼女の家はとある訳あり約1ヶ月で出ることとなってしまいました。

今までの道のりを振り返ると言っておきながら恐縮なのですが、この1ヶ月間に起こった出来事にだけはノータッチで話を進めることをお許しください。

居候させてもらっていた身でこのようなことを書くのも本当に心苦しく、また申し訳ないと思うのですが、どちらにも非があった末の結果とだけ言わせてもらいます。

 

さて彼女の家を出た私、完全にロンリーです。もちろんガルシア家はこの事の顛末を知る由もありません。

路頭に迷うかと一瞬は覚悟したのですが、そこを例のブルジョワな叔母が救ってくださり別荘に置かせてもらいました。

べそべそとしている私を叔母一家は優しく受け入れてくれ、本当に今でも感謝しています。

そして私が叔母たちと一緒にいるうちに、父が夏の間のホームステイ先を探してくれ、数日の内に私の新しい行き先が決定しました。

場所はアビラ、セゴビアの横に位置する街です。

夏休みのはじめの1ヶ月の間に起こった出来事でかなり精神を弱らせていた私は、この短期ではありますが新しい生活に、不安と期待の半々を胸に抱いていました。

 

結果だけ先に言わせてもらいますと、アビラでの生活はとても素敵で忘れられないものとなりました。

アビラで私は人生で初めてまともなスペイン語クラスに通うことになったのですが、そこで初めて出会った同じスペイン語を学ぶ留学生たち。彼らと過ごす毎日は本当に楽しく充実したものでした。

なんと言ってもクラスの先生アドルフォがとにかく面白い人で、この私がスペインという国に対し一抹の希望を抱いたほどです。相当です。

次のストーリーでは、そんなアビラのイカれた仲間たちとのエピソードについて書いていこうと思います。乞うご期待を。


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高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その5:アビラ】

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