オシャレに目覚める日は、突然に①

次話: オシャレに目覚める日は、突然に②

大塚和成、ファッションに目覚める、高校2年生の夏。


それまでは、漠然と社長になりたい。弁護士でもいいな。なんて現実とかけ離れた夢を追いかけていた。お洒落になんて全く興味がなく、朝起きて顔を洗い、寝癖の付いた髪を適当に手ぐしで整えて、制服を着て家を出る。これが日課。寝て起きて5分もあれば十分だ。休みの日の服は、近所で買った在庫処分になっている安い商品を何年も着ていた。他人からの評価は関係なく、特にこだわりはない。服であれば、なんでもいい。そういう考えだった。


そんな僕がファッショに興味を持つきっかけとなったのが、とあるファッションイベントです。

流行に敏感で、常に最新ファッションに身を包んだオシャレな友人(男)に半ば強制的に連れて行かれました。出演モデルは女性ばかり。詳細を見る限り、女性のためのイベントです。なぜこんなものに行きたがるんだ…と思っていると、スペシャルゲスト欄に僕と友人が大好きな某アイドルの名前が!!なるほど。これは行くしかない。そのアイドルを見てみたい、その一心で僕はこのファッションイベントについていくことにしました。

自分なりに、その時持っていた服で一番お洒落だと思う服を着ていったけど、周りは流行ファッションで身を包んだオシャレ女子ばかり。ちらほら男子もいるけど、やはりいまどきのオシャレ男子…。この日の為に服を買えばよかったと後悔するも、時すでに遅し。恥ずかしい、今すぐ帰りたい、そんな気持ちを抑えながら、いざ入場です。


会場へ入ると、メインステージの他にさまざまな企業が提供しているブースがあり、無料でお菓子を配っていたり、化粧品のサンプルを配ったり、モデルさんと写真を撮れるコーナーがあったりと盛りだくさん!ランウェイを歩いてるモデルさんはみんなかわいいし、ブースではいろんなものが無料でもらえるし、大好きなアイドルも見れるし、恥ずかしさなんて忘れ、なんだかんだで楽しんでいました。

そんな時に見つけたのが、無料でヘアセットをしてもらえる美容院のブースです。表参道などに店を構える有名な人気店が、その日限定で無料体験ブースを設置していました。髪は1000円カットで切ってもらっている僕は、そのお洒落でスタイリッシュな雰囲気に圧倒されます。友人に、「人の印象は髪型で大きく変わる!体験してみるべきだ!」と強く勧められ、こんな機会もう二度とないかもしれないと思い、いざ体験してみることに。


そしてこれが、ぼくがオシャレに興味を持つ最初のきっかけとなるのです。




著者の大塚 和成さんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

オシャレに目覚める日は、突然に②

著者の大塚 和成さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。