28才大学生(実話)前編-サラリーマンから32才新卒就活まで
2次試験に備えた。
センター判定が返ってきた。
判定 A
安堵感が広がった。
まだ、2次試験も受けていないのに、
ダメだ、ダメだと言い聞かせ、2次試験に備えた。
2次試験の前に誕生日を迎えた。
28才になった。
世間ではバリバリのサラリーマン、子供がいる同級生、
色んな人生がある。
ぼくは28才受験生。
まだ、何者でもない。
2次試験当日のことはあまり覚えていない、
ただ、論文だったので、字が下手なぼくはとにかく綺麗に書く事だけを考えた。読めなくて落とされたらシャレにならない。
ぼくの受験はおわった。
残すは合格発表のみ。
ガリガリのぼくは、家の側にある川岸を散歩して、
受験を思い出していた。
パーカーがゆるゆるになっている。
とにかくやるだけやった。これでだめなら、働くだけだ。
合格発表は電話でも、ネットでも見れたけど、
あえて掲示板まで見に行った。
そうすれば、ダメでも受け入れられるとおもった。
掲示板まで50mのとこにきた。
その日は土砂降りで、少し遅く行ったからか、
掲示板の前には誰もいなかった。
心臓がバクバクしてる。
吐きそうだ。
神様。
掲示板の前に立った。
土砂降りで、よく前が見えない。
番号、番号、、、、、、、
「・・・・・・・・あった」
気がついたら傘を投げ捨てて雨に打たれて呆然とたった。
本当に嬉しいときは声が出ない。
しばらくして、
「うおおおおおおお!」と叫んでしまった。
土砂降りの掲示板の前で28才が大学に受かった。
丸坊主にメガネのぼくは泣いた。
ぼくの受験時代は終わった。
28才大学生になった。
そこから待っていた事はとんでもないことだったのは、まだ知る由もない。。、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現在、後編を書いてます。
ここまで読んで頂きまして誠に感謝致します。
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この度は稚拙な文章ながら、みなさま貴重なお時間を割いてご一読いただき、本当にありがとうございました。
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