日本の医療費高騰の理由

日本の医療はその質においても世界有数。これには全国民がカバーされている医療保険が帰するところが大きい。そんな日本が数字的にも世界第1位の物があった。

CT、コンピューター断像診断機の数。

2016年のOECDの統計データでは12,943台で、人口が3倍多いアメリカの12,740台を上回っている。

人口比にすれば日本の方が3倍以上も多いことになる。3位のブラジルが人口が2億人で、3千台強だから断トツの数字と言って良い。

このCTの定価、一番高いものだと10億円くらい。但し、実際の納入価格は1億円程度。何と十分の一。

昔から医療機器の値段は、半値八掛けと言われていたのだが、これを10億円に当てはめれると4千万円のはずだが、競争が激しい為にこの様な値段に。

一般に普及しているものは定価が3-4億円くらいで、納入価格は2千万円程度。

随分と値引きが横行しているが、ここまで来ると定価の方が意味が無い様に思われる。

レントゲン装置も色々あるが大体2-3百万円くらい。よって価格差は10倍くらい。


CTはX線で画像を撮ることは通常のX線写真と変わらないが、違いは断層面の画像を得ること。かつ、照射する部位を少しずつ動かして、見たい部分の輪切り画像を撮ります。

その為に放射線による被曝量が通常のX線検査の200-300倍にもなります。

健康上問題無いレベルとは言われていますが、この点からも必要の無い検査は避けたほうが良いですね。


費用がどれ位掛かるのか?

一般的なX線は2,000円強。保険で3割負担だと600円強が患者負担。

対するCTは20,000円位で、個人負担は6,000円。

実に10倍も違う。装置の値段の差が丁度反映されている形です。

病院としたら、高額の医療機器のコストを回収する為に出来るだけ高額医療機器を使用したいという誘惑に駆り立てられるだろう。

でも、個人の負担は5,400円増と安心代と考えれば納得もいくが、保険の負担は1,400円が14,000円。

これらは結局は、保険財政に響き、その不足を補っている税金の増加にも繋がっている。

多くの医療機器メーカーが多額の利益を上げているところを見ると、医療機器は美味しい商売なのであろう。

しかし、その源泉が保険料や税金であるのなら、より厳しい価格管理が必要なのでは無いだろうか。



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