エリート人生なんて糞くらえ。僕が学歴を捨てた理由

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何度も優勝するチームとなった。


その中でも僕は、

チームの中心選手として活躍して、

トレセン(地区選抜)に選ばれるなど、

サッカーでそれなりの成績を残していった。



サッカーを始めてからは、

放課後は学校のグラウンドで

ボールを追っかけていたし、

相変わらず外で遊びまくっていた。



また意外かもしれないが、

僕は勉強もクラスでトップだった。


よく周りからは、

「サッカーも上手くて、頭も良い子」と言われて、

自分は特別な人間なのだと本気で思っていた。



しかし、僕は少年時代からずっと、

心の中は弱い人間であることは間違いないのだ。


おそらく誰の小学校時代でも、

クラスに一人は勉強もスポーツもできる

人気者がいたのではないだろうか。


たぶんその人気者は、

周りから見れば、悩み事なんて何もない、

自信満々な人間に見えたと思う。


僕も周りから見れば

その人気者であるはずだが、実際は違う。



まず僕は極度の人見知りだった。

特に大人と話すのは大の苦手だ。


そして人前で話すのが何より下手くそだった。

僕の小学校では、日直がみんなの前に出て

『朝の会』『帰りの会』を進行するという制度があったのだが、

みんなの前で話すというだけで、

モジモジして顔が赤くなってしまった。


さらに最悪なのが、

「顔赤くなってるー」という野次が飛んでくることだ。


そう言われるとさらに意識して顔がどんどん赤くなる。



勉強もスポーツもできる人気者の自分が、

こんなところで顔を赤らめて恥を晒しているのだから、

けっして自分は完璧な人間ではないということである。



ちなみにこのような経験は、

小学校だけでなく、中学、高校でも幾度となく経験している。


自分で言うのも何だが、

スペックは常に周りより高い人間であった。


足りないのは、自分に対する自信。

どうしても自分の殻を壊すことだけはできなかった。



話を戻そう。


小学校ではサッカーで

それなりの活躍をしていたため、

中学は地元の公立中学校に進学すると同時に、

部活に入らずにクラブチームに所属することにした。


クラブチームに入るには、

セレクション(入団試験)があったが、

トレセンに選ばれるくらいの実績はあったので、

難なく合格することができた。



さてここからは中学校時代の話である。


中学時代、僕はさらにも増して、

自分自身の『殻』に苦しめられることになる。



まずサッカーのクラブチームの話であるが、

地元でもかなりの強豪チームであったため、

上手い奴らがうじゃうじゃ集まっていた。


チームメイト皆が、

小学校では各チームのエースであり、

リーダー格の奴らだったから、

当然技術も高いし我も強いのだ。



もちろん僕も技術では負けていなかったし、

サッカーでは対等に渡り合うことができた。


しかし先ほども述べたように、僕は心の弱い人間である。


周りがこうして、自分と同じレベルで、

且つ、我の強い人間の集まる環境に放り出されると、

無意識に自分の中にバリアーを張っていた。



人見知りという性格も手伝って、

僕はチームの中で『おとなしい人間』になってしまった。


『おとなしい人間』が、

サッカーのチームの中で活躍するのは難しい。


殻に閉じこまったままの僕は、

練習では、ミスをしないように、ミスをしないように・・と恐れてやっていたし、


コーチの目線ばかりを気にしていたので、

プレーにも消極性が現れていただろう。



好きでやっていたはずのサッカーが、

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