エリート人生なんて糞くらえ。僕が学歴を捨てた理由

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「俺はあいつらと違って勉強もできるから、結局最後に笑うのは自分だ」と納得していた。


今思えば、実にしょっぱい人間だ。


そもそもいい大学に入るなんて

人生においてそれほど重要ではないし、

サラリーマンとしての収入には限界がある。


まあ、そんなことは

当時の自分に知る由はないので、

高校時代は一流大学に合格することが正義だと信じていた。


そして自分は将来、

勝ち組になることしか考えていなかったので、

「一流大学に合格しないことは人生の破滅」を意味していた。



そんな僕だから、

高校に入学してからはずーっと

頭の片隅に『大学受験』という

重たい課題がのしかかっていた。


『一流大学』=『人生の勝ち組』

という考え方だったから、

当然、大学受験は乗り越えなければいけない壁だ。



もちろん常にそればかり考えていた訳ではないが・・


高1の時は、

「いずれ本気で受験勉強するんだよな~」


高2の時は、

「あと1年後には、一流大学目指して勉強してるんだよな~」

という程度に悩んでいた。


ちなみに高3になるまで勉強は全くしなかった。



とまあこんなかんじで、

『勝ち組になるための大学受験』

という不安要素はありながらも、

高校生活は今まで同様、充実した日々を過ごしていた。


サッカーは高校でも続けることにした。

何の変哲もない公立高校のサッカー部であるから、けっしてレベルは高くない。


小・中とそれなりのレベルでサッカーをしてきたため、

僕はすぐに上の学年の試合に出るようになり、

高3で部活を引退するまで、

ずっとチームの中心として活躍することができた。



しかし忘れてはいけない。


僕はこのように、

周りが自分よりレベルの低い環境なら輝くことができるが、


一転して、ハイレベルな環境、

激しい競争の中に入り込めば、

自分の殻を破れない僕はすぐに潰されてしまうだろう。


中学時代の挫折により、

この自分の弱さは薄々自覚していた。


それと同時に「ポテンシャルは他の人間より高い」という自信も捨ててはいなかった。



こういった感じで、

サッカー部では目立っていたし、

怒られない程度に髪を染めたり、

パーマをかけたりしてチャラけていたから、

私生活は友達に囲まれて楽しく過ごしていた。


相変わらず人前で話すのが

苦手というコンプレックスはあったが、

それでも普通に彼女はできたし、

何不自由なく生活していたと思う。



そんな高校生活で、

あるちょっとした事件があった。


高3になってすぐの春に行われた三者面談である。


いよいよ高3、受験生であるから、

担任、親、自分とで進路について本気で見据える時間だ。



この時、僕の成績は、

学年320人中で、300番台という最下層にいた。


さすがに2年間まったく

勉強してこなかった自分が、

いい成績を取れるほど高校の勉強は甘くない。


それでも僕は、

一流大学に合格する未来しか想像していなかった。


プライドの高い自分が、

当時の自分の価値観で言うところの

三流・四流の○○工業大学などに

入学するのはありえない話だったのである。



しかし、僕がいくらこのような野望を抱いていようとも、

周りから見れば、成績最下層の僕が一流大学に合格するというのは夢のまた夢である。


担任は今からでも頑張って勉強して、

○○工業大学(偏差値50以下)に

合格できればいい方だと考えていたし、

親は何とか国立大学に入ってくれれば・・という感じだった。


僕の高校のレベルは、

地域でトップの大学(旧帝大の一つ)に、

現役で10名くらい合格すればよし。というレベルだ。


少なくとも、

学年のトップ10に入らなければ、

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