いじめの現場

次話: いじめの現場2

 現代のいじめの内容は衝撃的だった。

私が子供時代にも、今から考えれば「いじめ」と呼ばれるものだったのだろうと思われるものはあった。

クラスの中で特定の子が、何となく浮いた存在になったり

仲間外れになったり

特定の男子グループが、特定の女子に嫌がらせをしたり

触れてはいけない家族の事情を、いやしいニックネームをつけて読んだり

ダウン症の女子をからかったり・・・


今、思えば子供とは何て残酷な存在だったんだろうと思う。


しかし、夫が取り寄せた「現代のいじめ」の事情は、そんな何となく心がざわざわする・・・暗い思いをする・・・という程度のものではなかった。


例えば、集団で無視をしているターゲット(ここではA子とする。)に「休息日」「安息日」を設ける。毎日、毎日無私され続けたA子に、皆で話しかける日を設けるのだ。ご存知だとは思うが、いじめのターゲットはつまらない理由で変わる。コロコロと変わる。昨日まで、クラス全員に無視され続けたA子は、ある日突然友人に「おはよう」と声をかけられる、まるで今まで何もなかったように。特定の教科で教室移動があるときに「一緒に行こう。」とグループに入れてもらえる。そんなことがあったら、A子はどう思うだろうか。「あ、私へのハブはなくなった。」「ターゲットが変わったのかも」と思うかもしれない。だから、「安息日」なのである。


しかし、このひとときの心の安らぎは次の日に無残に打ち破られることになる。より、ひどい中傷というおまけもついて。

安息日に、一度、それまでの緊張感から解き放たれた心は、より深く深く傷つけられることになる。

また、集団の無視が始まるのだ。

「仲良くなれると思ったの?」

「なんか調子にのってたよね。」

という言葉とともに・・・。


そうして追い詰められ、自分には生きている価値なんてないんじゃないかと思わされる。いじめの加害者は意識をしているのか、していないのかはわからないが、確実に「相手の心を壊す」ために天才的な悪の能力を発揮する。


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いじめの現場2

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