持ち金4万円で渡米してニューヨークの大学卒業&現地で起業した話--page.6

前話: 持ち金4万円で渡米してニューヨークの大学卒業&現地で起業した話--page.5

目の前のピンチを処理する事に夢中になっていたが、代表は次の日の朝から学校だった。


※アメリカの語学学校の場合、毎週月曜が入学日の所が多いので、遅くとも現地入りは前週末に済ませておくのがデフォルト。代表の場合は往生際悪く日本にしがみついていたので現地入りが日曜の深夜となっていた事や、金無し宿無しのダイナミック入国をしていた為、現地入り後すぐに行動せざるを得ない状況にあったが、これから留学を考えている皆様にはくれぐれも参考にはしないで下さい。


代表が登録していたのは週20時間レッスン(4時間/日)のスタンダードなタイプのもので、朝8時に授業がはじまり、休憩などを挟みつつお昼の12時頃には終わるコースだった。


さすがに登校初日にクラスを休むのはバツが悪すぎると思ったのか、眠くて泣きそうになりながらも何とか自分に鞭を打ちホテルを後にする代表。するとそこには異国情緒溢れる光景があった。



グランドセントラルでの朝日


いたるところから飛び出す煙突と蒸気


朝食専門のフードカー



当たり前だが、既にここは今までの自分でやっていける場所ではなく、英語の勉強はもちろん、プラスで何か成長し続けないと居続けるのは難しい場所なのだろうと感じる代表。

むしろ自分の人生に再起を図る為、そのような場所に来たはずだと改めて気を引き締め直すことができた瞬間だった。

『自分はここニューヨークに来て早々、家が無い問題や金が無い問題を自力で何とかしたじゃないか(この時点では全然何とかなっていない)、きっと全部うまくいく!どんな試練だって耐えてみせる!』


と、朝特有の気持ち悪いポジティブなテンションのまま初の地下鉄乗車を試みた代表は早速試練に見舞われた。



ニューヨークの地下鉄の改札はこのようになっていて、



乗車券をこのように通すのだが、





これが難しいことに乗車券を通すスピードが速すぎても遅すぎてもだめなのだ。


代表はその事を知らず、乗車券を通したにもかかわらず通してくれる気配の無いゲートをガタガタと押したり引いたりしてるうちに駅員のおばさんに激怒されたらしい。


駅員のおばさんの説教は長く、電車を2本見送る羽目になったと語る代表。盛っているだろうが、Sorryを100回以上言う羽目になったとも言っていた。


何とか電車を乗り継ぎ、学校に着いた代表は入学許可証とパスポートを持ち受付に向かった。入学手続きは思いの外簡単で、すぐにオリエンテーションとプレイスメントテストと呼ばれる学力テストに移行した。

※プレイスメントはどれだけ英語力があるかを図り、適正なレベルのクラスに振り分ける為のテストです。どこの語学学校にもあります。


そして振り分けられたクラスは下から二番目のレベルのクラスだった。

各国の英語ができないやつが集まるこのクラスでの勉強は、後に代表に良い影響を与えることになった。


つづく

著者のアツモリズム 白倉さんに人生相談を申込む

著者のアツモリズム 白倉さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。