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16/12/20

世界47カ国女子バックパッカーができるまで(20)

Image by Olia Gozha

夢のような田舎生活

南イングランドといえども、冬がやってくるのは早かった。

あっという間にHaysfield女子校に来て2か月が経った。私はその間休日はホストファミリーと過ごし、残りはほとんどを学校で過ごした。

朝はまだ暗い、6時に起きて歯を磨く。築300年の石造りの三階屋根裏部屋にある私の部屋は、特に冷える。そろそろとひんやりとした床に裸足の足を下ろし、部屋の小さな小窓を開けるとそこには朝霧がとろんと白くかかった草原が広がる。とおくで、牛が草を食む音が聞こえてきそうだ。



階下に降りると、手作りの長テーブルで子供たちが急いで朝ごはんを詰め込んでいる。

ホストのニールとエマは、少しくたびれたパープルのガウンをまとってキッチンでコーヒーを入れていた。

ニール「おはようケイシー、コーヒー飲む?」

彼らはコミュニケーションがうまく、そうやっていざなってくれる。

コーヒーのマグを片手にメガンの隣に座ると、彼女はプラスティックのお皿の上に乗った缶詰の白桃にぶすりとフォークを指していた。どうやら彼女の朝食はそれだけのようだ。

エマ「メグ、お行儀よく食べなさい。」

思春期を迎える12歳の女の子にありがちな、小食な彼女は食べることよりも目の前に座った次女10歳のフィービーにちょっかいを出すことに忙しい。そんなこともいざしらずといった表情で、隣には6歳の長男のフィンが座り目の前のホットサンドをがっつぃている。

フィン「ママあ~、もっとないの?ホットサンド???」

そこへ、寝床から起き上がって目をこすりながら4歳の次男、カランが後ろに大きな犬、ペッパーとデニーを連れてダイニングにやってくる。

一家は6人家族プラス2匹。2匹の大型犬は、常に食べ物を捜し歩いている愛嬌のあるこ達だった。


そんなホストファミリーと過ごす毎日は楽しくて、本当に飽きない。

ただ、私を少し悲しい気持ちにするのが学校に登校するときのことだった。

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Image by Jukka Aalho

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