量子理論物理学の扉を開いて(大学院への進学)

量子理論物理学とは

  
私は大学院時代の2年間、量子理論力学という学問を専攻していました。
 量子理論物理学とは、電子や光、原子や磁力の性質を理論的に理解し、これらの理解を通して
 自然界を理解する。という学問です。有名なところでは、アルバート・アインシュタインがノーベル物理学賞を受賞した「光量子仮説」という考え方もこの分野に含まれています。

世界の全てを理解できる学問

  私がこの学問を専攻したのは、物心ついた時から1つの仮説があったからでした。それは、
「世界の全てを理解できる理論がきっとあるのではないだろうか?」、もしそんな理論があるならば、私は知りたい。知って世界の「普遍的な真理」を理解したい。そう思っていました。子供の頃の憧れです。時が経つについれ量子理論物理学というものが、その考えに近いらしいということに気づき始めました。そして、大学3年の時、その理論に魅了されていくのでした。

超弦理論への憧れ

 後にわかるのですが、私が求めていた「世界の全てを理解できる理論」とは、科学の世界では、「超弦理論」という未完の理論であることがわかります。自然界の4つの基本的な力「電磁相互作用」「弱い相互作用」「強い相互作用」「重力」を1つの理論で統一しよう。という科学の夢です。この夢に私は心底魅了され、今でもとても魅了されており、いつか必ずこの理論の一部でも理解したいと思っています。

隠遁の生活

 科学の世界で夢を追い求め生きていく。私の大学院2年間の生活は、現実世界とはかけ離れたそんな生活でした。人と話すことよりも文献を読んでいたい。食べることよりも数式を解いていたい。友人と遊ぶよりも得られた結果を考察していたい。そんな24歳、25歳でした。今思うとかなりクレイジーです。両親や姉は(たぶん)心配していたと思います。それでも私の生き方を尊重してくれていたことが私にはとてもありがたかったです。

真理の扉を開く

 当時の私が所属していた研究室の教授が、おかしな人で、教育熱心なのですが、とても偏見のある人でした。研究室配属の際、私の身なりもかなり偏っており、肩まである長髪に、片耳にピアスを三つ開けて、顎髭を生やしたひどい有様でした。そのため、私は配属をこの研究室に決めていたのですが、2度断られ、最後は教授の所に直訴して配属を許して貰ったのを覚えています。その時、教授から言われたのが、「君は誰よりも劣っているだから、人一倍勉学に励みなさい。朝は誰よりも早く来て、夜は誰よりも遅く帰る。その位の覚悟があるならば入れたあげよう。」そんなことを言われました。私としては望むところ。家を研究室から歩いて5分のところへ引っ越して、朝6時から夜12時まで月次の教授報告では毎回徹夜をして研究結果を考察して、レポートにまとめ、この2年で結果を残したいと望んでいました。悔しい想い・嬉しい想い・苦しい想い、いろいろありましたが、一つのことに打ち込む日々は決して嫌いではありませんでした。少しづつ真理の扉を開くのが驚く程楽しかったのです。明日は何がわかるだろう? そんな気持ちで7畳半の畳の木造アパートで眠りについていました。

科学の世界の歴史に小さな足跡を

 小さな頃いつか科学の世界で「歴史に名を残したい」という夢を描くようにもなり、大学院での修士論文を発表し、後続の後輩が引き続き研究を続けてくれたおかげで、私は「American Physics Society(アメリカ物理学会)」に論文を掲載し(http://prb.aps.org/abstract/PRB/v75/i24/e245314)、「科学の世界の歴史に小さな足跡を残し」一旦、科学の世界からビジネスの世界へフィールドを移します。

私の自信

 よく「大学院時代のことがビジネスに生きていますか?」と質問を受けますが、私はいつも胸をはって「いきている」と言うことができます。なぜなら、どんな状況でも自分の中に夢さえ描け、夢中になっていれば、全てのことを乗り越えることができる。そんなことを大学院時代の2年間で学ぶことが出来、それは私に大きな自信を作ってくれたからです。 

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