子供の歯磨きに学ぶ教訓

「一心、危ないから座って歯を磨きなさい。」
今日も2歳の息子一心へ言いつける(と言っても息子は歯を磨く真似事をしているだけなのだが)
私はいつもと変わらず台所に立って歯を磨いている。家族一緒に磨きながら、我が子に気をかける。毎日の見慣れた光景。

「だから、危ないから座ってね。」
懇願する私のことなどどこ吹く風。我が子は嬉しそうに立って、時より歩き回りながら歯を磨いている。

子供というのはどこもそうなのだろうか。
親の言うことよりも楽しさを優先させてしまうのが子供の象徴と少しくらいは大目に見てあげるべきなのか。

そうは言っても危ないものは危ない。
嫌なことは経験したらもうやらなくなるだろうが、経験してからでは遅いこともある。取り返しのつかないことになる前に正しいやり方を習慣付けさせてあげたいものだ。

私と妻は特にこのことに関心を持っている。


我が家では、毎日寝る前になるといつもこのような光景が繰り広げられていた。そこまで怒っているわけでもないが、ほったらかしているわけにもいかないので、親と子の格闘が始まる。

結局は子供がじゃれ始めて聞く耳を持たなくなり、軍配があがるわけだが、親としてはなんとかしたい重要な課題の一つだった。

「全く誰に似たのかね!」
いくら言ったところで言うことを聞かない息子に対し、あきれ半分で私は参ったという表情を浮かべていた。

もちろん、妻も協力していたが、うまく座らせることができる日とできない日とがあった。


そんなある時、少し変わったことが起きた。

その日の妻はソファに腰掛け、歯を磨き始めていた。妻は息子にも磨かせてあげようと隣に呼んだ。隣に座った息子に歯ブラシを渡し、磨かせた。

すると、息子は座ったまま歯を磨き始めた。時より、立ってはしゃいでいたが、ソファをポンポンと叩いておいでおいでとすると素直に息子はまた座った。

「今日はやけに素直だな。」と少し拗ねたように言ったが、そう言うわけではなさそうだった。

「もしかすると…」

そう思った妻は私にある提案を行った。

明日の夜はあなたも一緒にソファに座って歯を磨いてちょうだい。きっと一心も座って磨くはずだから。」

翌日、私たちは二人揃ってソファに腰掛けて歯を磨いた。そして、我が子をその場へ呼ぶと私たちの間に入り座った。

そして、一度も立つことなく歯を磨いていたのである。問題を握る鍵は息子ではなく私たちにあったのだ。



子供は親を見て育つという。
だが、この時はっきりとわかった。

子供は親の行動を見て育つということだ。
親が言うことよりも親のやっていることを真似る。

口では座りなさいと言いながらも親が立っているのであれば、子供は立つ。宿題をやりなさいと言いながらも親がテレビを見て寝転がってダラダラとしていれば、子供もそれを真似る。

子供に何かを教えたいのなら親も率先して同じ行動を取ってあげるのが望ましい。

これは大人でも当てはまる。

人は他人の言葉よりも行動により惹かれるということだ。いくら口で良いことを言っていたとしても信用されないという人は行動が伴っていないからだ。

あいつは口先ばっかりで何にもしない。信用ならないやつだ。などという言葉を一度は聞いたことがあるだろう。人はその人の言葉よりも行動を信頼する。

言動が一致しているだろうか。
人はあなたの行動を見て、信用、真似する。

あなたが何かを従わせたいのなら、言葉よりも行動を見直そう。まるで言うことを聞かなかった息子に効果があったように大人にも役に立つ。

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