守護天使


わたしの次女は、物心ついた時から、わたしのことを非常に気にかける子でした。

わたしが望むことをわたしが言わぬうちから選び取るような子でした。


2歳の時には、「結婚しない」と言い、それはずっとわたしのそばにいてわたしを守りたいということのようでした。


彼女が13歳になって、二度目でしたがドイツでの生活を始め、彼女は非常に勤勉で、ギムナジウムの正規クラスに入ることができました。

これは進学コースです。


しかし15歳で白血病を発症しました。

結果、一年半の闘病生活を経てから、ドイツの病院で息を引き取りました。

その時には、オペ用の着衣だったので、彼女の着替えを取りに行くために、わたしが病院の自動ドアから外へ踏み出そうとした瞬間のことです。

両翼を大きく伸ばした次女の存在が、外からサーッとわたしに舞い降りました。

わたしは言いました。「そうか、楽になったんだね。じゃ、いっしょに服を選びに行こうか」と。


以来次女は、わたしの守護天使です。

わたしの時が来たら、天使だけでなく、次女も迎えによこしてくれと、神様に祈ってあります。


下の写真は、化学療法の通院の様子です。


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