24歳ニートの僕が、謎にインドネシアに行って社長になるまでの話。前編
と伝えると、
と聞かれた。
・・・・・・辞めて何したいんだっけ、自分。
意味不明な自信と思いだけが先立って「本当にやりたいことは何なのか」を考えていなかった。改めて自分が空っぽな人間であると思い知ることになった。
「もう一度考えてみなさい。」とのお言葉を頂戴し、じっくり自己分析をして考えることに。
今後の人生に悩みはじめたこの頃、たまたまネットサーフィンをしているときに、あるブログにたどり着いた。ブログの著者は上村さん。通称チャンカミ。
肩書き:コーチング、コンサルタント。
・・・・・・僕の嫌いなジャンルの人だ。なんか胡散臭い。
いつもだったら気にも留めないのだけれど、なぜか彼のブログを読むことに。
こういう偶然が、人生を大きく左右する縁を生むということを思い知ったのは、もう少しあとのお話。
そのブログには「何でもできるって言われたら、何をしたい?心の欲求に正直に。」と綴られていた。今、僕が抱えて居るモヤモヤ、悩み、感情を刺激する内容だった。
今までこういう言葉に心を動かされることがなかったのは、
自分と向き合うことから逃げていたからなのかもしれない。
この人に会ってみよう。
すぐに連絡を取り、上村さんに会うために東京へ向かった。
渋谷のセルリアンタワーにあるカフェではじめましてを済ませ、
全く知らない初対面の人なのに、いろんな悩みを相談させてもらった。
知らないからこそ包み隠さずなんでも相談できる。
変な世の中だなと思った。
一通り悩み相談を聞いてくれた上村さんからいただいたアドバイスは、
"この人には勝てない"と思える人に会って刺激をもらうこと。
一抹の不安を抱きながらも会社から長期休暇をもらい、バリ島へ。
東京から飛行機で7時間半。距離にして約5500キロ。
その凄いお方は、バリ島のデンパサール空港から更に車で4時間という奥地に住んでいるという。
どんな人だろう、どんなことを話すんだろうと期待を膨らませて目的地に到着。
僕の他にも10人くらい日本人がいたが、入った瞬間「彼だ」と分かった。
その人は僕を見るなり、ニッと微笑みながら声をかけてくれた。
その明るさ、豪快さに驚愕。
彼は中卒・無一文からバリ島に移住し、
いまや従業員5000人以上、現地関連会社29社を所有し、
東京ドーム170個分の土地、そして、自宅を27軒も所有する大富豪、らしい。
僕の話を親身になって聞いてくれて、
待ってるだけのやつになったらアカんで、そんなもんいつまでたってもこーへんから。
ホンマもんの成功者っていうのは、カネで買えないやつを山ほど持ってるやつなんやで。よく周り見て、探してみいや。
そんなアドバイスをいただいた。
彼の周りには商売人がたくさんいて、
毎日楽しそうに朝まで商売の話をしている姿に、たくさん刺激を受けた。
帰国後、上司に「辞める理由ができました」と伝え、ずっと憧れていた会社を退職した。
こうして、僕は『起業家』もとい『ニート』になったのだ。
期待を胸に退職したはいいけれど、現実には仕事なんかない。
やることといえば、とりあえず失業保険をもらいにハローワークに行くことくらい。
この先なにをしよう。
今までこんなに時間を持て余したことがなかったので、
せっかく自由の身になったにも関わらず、自分がこれから何をしたいのか、全く思い浮かばなかった。
とりあえず今までできなかったことをするか、と遊びに遊んで楽しんでいたある日。
たまたまやっていた街頭アンケートに答えていてハッとした。
学生・会社員・主婦・自営業・・・・・・
あれ?僕って何のカテゴリーに入るんだ?
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