ループする毒母①
こどもが産まれる前から思ってたこと、父母さんにされたことは絶対にするまいと思ってた。
小さい頃にされたことしっかり身体に染み込んでいた。幼少期が私の毒親の原点である。
[家族構成]
祖父、祖母、父、母、私、妹、時々おば
【幼少時】
私の記憶は3歳から始まる。
幼稚園に行きたくなくて、近所の友達で一緒に入園する時に、写真を撮る際に私がごねたため、「〜ちゃんはあんなにちゃんとしてるのに、あんたはなんできちんとしてないの!」と引きずられたことが鮮明に残っている。ただ行きたくない一心でのことだ。
それからというものおねしょをするようになる。
母さんは寝る前には水物は飲ませず、トイレには何度も行かせ、おねしょシーツを敷いていた。しかし、ほぼ毎日おねしょ、「なんであんたは毎日手をかけさせられるの!」とどなられ、謝る日々。自分でも怒られたくなくて、何回も寝る前のトイレにいく、でもおねしよ。この繰り返しである。ここでルールができて、おねしょをしたら、自分布団の足元に寝る。それでもダメなら妹の足元、それでもダメなら母の横、最終的には父の横。ひどい時はその5回である。
父母達はよく眠りたい時は私をおばあちゃんのところへ移されていた。そこでは、あまりおねしょをした記憶はない。
妹はおねしょをあまりせず、寝つきもよくて、それがよく引き合いに出されていた。
それが小学5年まで続く。不眠になる。このことが増えて来たこともあった。暗いうちから目が覚め、おねしょを隠し、朝が来るのを待つという日々が続いた。
母のヒステリックは日常茶飯事で、父は無関心だった。
私に無関心な父は公園にはたまに連れて行ってくれたが、遠くで見てるだけ。ある程度時間が経ったら、終わり。 家に帰ったら1人でテレビを見ていた。
父は妹の方が好きであったのが、小さい私にもわかった。父は婿養子でよく祖父にいびられ、私は神経質で似ているとよくいわれた。父が休みの時、かけるぞ!と買い物に行こうと誘われても寝不足でフラフラな私は断っていた。それに対して妹は行く行くー♫とついて行って遊んで来るというのが続けば自ずと可愛くなって来るだろう。
父に私も見て欲しかった。
父親参観時には父に私だけ見ていてくれるチャンスだ!!と思っていたら、年中組の時は私がおたふくになり頓挫、年長組になったら年少の妹の途中で抜けて来ると言って楽しみにしてたが来なかった、問い詰めるとどうしても出て来れなかったこと、泣いてたら「仕方ないだろ」の一言。加えて父が寝付かせてくれていた時、妹にはちょっかいを出していた父に私はちょっかいを出した、その時「お前はじいちゃんに似てて嫌いだ」の発言。そこから父を大嫌いになり、帰って来なければいいくらいに思うようになった。
これが幼稚園時代の記憶である。それだけこの時代が私を苦しめたのである。
【学童期】
幼少期の時代と同じことが続いていた。
寝不足で低学年中はよく倒れ、早退&欠席は当たり前だった。そこで助けてくれていたのが祖母だった。母親からのヒステリーからよく守ってくれていた。母が気に食わなく私をよく蔵に閉じ込めていたが、隙を見て祖母が匿ってくれていた。何か気に入らないことがあれば母は叩いてくる。パンチをされて鼻血が出て怖くなって庭に逃げ出したこともあった。
私を助けてくれていたのは祖母だった。祖父からの叱責からも、できる限り守ってくれていた。
【学童期〜高校前期】
テストが100点ではないと、母から怒られ投げつけられることは常にだった。だから、勉強を、と思ったがやる気が出ず放っていた。
妹は小学校3年になると、全国によく出ていた学童のソフトボール部に入った。めきめきと頭角を現し、関東、全国と駒を進めていったこともあり父と母も夢中に応援のため毎週遠征していた。
私は関東大会に出るほどの吹奏部に入り、優秀賞をもらったが最優秀賞ではなかったので関東大会には出られなかった。
優秀賞でも、最優秀賞ではなかった私には父母に見向きもされず、祖母だけが喜んでくれた。けれど2人にもみてほしかった。
私が頑張りに頑張って進学校に入ったことも、目には入っていなかった。珍しく祖父が私のことで父母に苦言を呈したが2人には届いていなかった。
【高校後期】
妹は、ソフトボール特待でなく普通試験で高校を受けた。しかし、希望校に入れず、ソフトボールもやめた。
やっと私が見てもらえるかもと思ったが、どんどんやさぐれてギャル化して反抗していく妹に父母はてんやわんやしていて、私は蚊帳の外だった。
毎日妹と母が繰り広げられる喧嘩。見て見ぬ振りで当直ばかりで家にいない父。
もうどうでもよくなってきたところ、進学説明会なるものでいろんな職業の中で看護師があった。
父は看護師、きっと喜んでくれるはず!と、父に話すと生半可なもんじゃないと一蹴。それでもと私は受験勉強を始めた。
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