キモイ!とまで言われたモテない20歳の青年が3ケ月のセルフレッスンで、キモい・ダサい・コミュ障でもモテるようになった話

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大学に入り自由を手に入れた僕は、このままでは終われないと決意した。


そう決意した次の日に、僕はあるイベントサークルのスタッフメンバーになっていた。


 始まった修行(セルフレッスン)の日々


 イベントサークルとは、学生が集まり自らイベントを開催するサークルである。

その為には、様々な大学や短大から男子学生や女子学生を集める必要がある。

いわゆる勧誘です。


当時、僕が学生だった頃には携帯電話もスマートフォンもなかった。

勧誘する時に学生達から得られる情報は、実家の電話番号と実家の住所だけである。

勧誘をするにも、インターネットが普及していない時代であるので、全て対面だ。


僕はイベントサークルに入会してスタッフになったが、

先輩スタッフが何かを教えられるわけでもなく、

僕自身が勧誘をしてサークルイベントに参加してくれる学生達を集める必要がある。


メンバーを集めても毎回、毎回、学生達にイベントの告知をする必要もある。

先輩スタッフと共に勧誘や告知をして真似ようとするが、そう簡単にいかない。

全く見知らぬ学生にサークルのチラシを手元に10分以内に連絡先を聞き出す能力が求められる。


僕は、数十校もの大学や短大へ出向き、学校から帰宅する学生達を勧誘する作業にかかるが、

全く僕の声掛けに反応してくれない。

凄く嫌な顔もされる。



 挫折つづきの数か月間は苦痛の連続だったが、、、


先輩スタッフは、いとも簡単にたくさんの学生を勧誘していく。

一方、僕は声をかけても立ち止まってもくれないので、

授業が休みの日に出かけては勧誘できた人数がゼロ人というは慣例になっていた。


「何してんだよ?! やる気あんのかよ!」


イベントサークルは、イベントに参加する学生を集めないことには成り立たない。

ゼロ人記録を更新してる僕は、同じスタッフの中では、ダメスタッフであり邪魔者になりつつあった。


このままでは、辞めされられる。


どうすれば良いのかを悩み苦しみ、自分の弱みと強みを分析する。

コミュ障であろうが、とにかく会話をしないことには始まらない。


まず、ありのままの自分を受け入れて、自分に出来ることを徹底的にこなした。

僕は、これまでの人生でコミュニケーションをしてこなかったのだから、

周り以上に経験を積む必要がると考え、

周りのスタッフが休みの日もたくさんの大学・短大に出かけては勧誘を繰り返した。


僕はイベントサークルのスタッフとしては向いてないが、

そんなことはどうでも良かった。

変わる決意をしたのだから。



ダサい!と言われていた経験から、ヘアースタイルからファッションスタイルまで全てを変えた。


少ししてから、僕の勧誘にも立ち止まって話を聞いてくれる女子学生も出てきた。



ヨッシャ―!!!



 路上勧誘の次は、電話勧誘である


 学生を勧誘できても、次にも作業がある。

各学生の自宅へ電話をしてイベント告知だ。

これが、想像以上に大変だった。

なぜなら、携帯電話やスマートフォンなら個人に直接連絡できるが、

自宅への電話の為に、女子学生の場合、大抵は実家暮らしなのでご家族との会話が最初なのだ。

つまり、ご家族から信用と信頼を得られないと勧誘した学生に繋げてもらえない。



大学での授業が終わると、独り暮らしの風呂なし4畳の木造アパートに戻ると、

早速電話である。

毎晩、10軒以上は電話する。もちろん電話代は自腹である。

仮に学生と会話が出来ても最低20分から30分は会話する。



なぜなら、一度しか会ってない同士なので、僕も学生も互いのことをよく覚えてないからだ。

だから、勧誘した時には、連絡先を聞けた学生の特徴や会話内容をメモしていた。



全ての連絡先に繋がらない。

嘘の連絡先を書かれることも多く、100人勧誘できても、実際に繋がるのが半分の50人で、

その中でも本人と会話できるのが20人である。

その20人は本当に貴重な学生になるのだ。電話でのイベント告知で失敗すれば、

また100人もの路上勧誘が必要になるから。



 電話勧誘は、僕のコミュ障を改善させてくれた


 電話での会話は、会ってる時以上に大変である。目の前に相手がいないので、沈黙は厳禁なのだ。

企業の商品説明と異なり、イベントサークルの人間など相手がなかなか信用してくれないのだ。

そんな人間がイベント告知するので、イベント告知よりも信用してもらえるトーク術がポイントになる。


電話勧誘を始めた頃は、何を話してよいのかわからないので、

イベント告知のみだけしていた。


これだと、2分もあると終わってしまう。これで終われれば良いのだが、

相手から信用を得るのがポイントなので、何気ない日常会話が出来ないと信用を得られない。

そんなトーク術を持ってなかった僕は、2分のイベント告知だけで終わり、

数日後に参加意思を確認する電話をすると、「参加できません」と断られるばかりの結果。


これでは、ダメだ!


全く参加メンバーが集められない僕は、路上勧誘した時のメモを見直すと同時に、

電話をした時に会話した内容の中で相手の情報になることを全てメモとして残すようにする。


何人もの勧誘した学生と電話で会話していると、あることに気付くようになる。

↓↓↓↓↓

★人間とは自分のことを認めて欲しい生き物であること。

★人間とは自分のことを話したい生き物であること。


そして、「「聞く力」」と同時に、「「聞き出す力」」を意識して会話を進めてみた。

それから僕の会話力は楽になっていたのだ。

全部、自分で話す必要などなく、相手に会話させれば良いのである。

実際、人間は自分の話をしたい生き物なのだから。


この時点で、僕は電話では、何時間でも会話できるようになっていた。

最初は、イベント告知の1分しか出来なかった僕が、何も会話トピックがなくても、

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