アメリカ

月日の経つのは早いものだ。

2月になってしまった。去年の今頃は、寒さ対策に四苦八苦していた。

今年は、穏やかに日向を選んで愛犬と散歩の毎日。

 

アメリカ。今、何かと問題を提起しているのが新大統領だ。

もう30年以上も前になる。高校を卒業したばかりの息子を一人でボストンの学校へ送り出した。アメリカという大国を前にして、若者は胸を含ませて、夢多く、期待と不安の中、何を思い、飛行機からのタラップを降り立ったのか。今思うと母子の大きな冒険であった。振り向いても、戻ることが出来ない。ヴァケーションでも決して安くはない旅費のことを考えると、帰国など出来ない状況のなかで、親しい友人を作り、彼らの間を転々とすることになる。やがて、彼はすっかり慣れ親しんだアメリカで10年近く暮らすことになる。スポーツを通して、アメリカと日本との懸け橋になればと仕事を始めたのもアメリカである。そんな大志を抱き渡米してからのことを思うと、今頃の若者はアメリカに憧れ、貧しく飛び立つことが出来るのだろうか。夢は?希望は?どんな苦難が待ち受けているかわからない国へ嬉々として飛び立つことが出来るだろうか。近くて遠い国のような気がするのは私だけであろうか。

 

桜が咲き始めた。道の駅から桜の枝を買ってきて入り口に飾ってみる。もうすぐ暖かい春がやってくるだろう。庭に植えていた草花が土の中から小さな芽を出し始めている。

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