奇跡、生きる〜小さな生命が私を救ってくれた〜パニック障害の私が命の危機に直面して少しだけ成長した話
資格を取れたことにより、出来ることが増えたこと。
この試験を経験したことで、自信をもつことができるようになった。
ずっとパニック障害を知られるのは嫌だった。
弱みを見せたくなかった。
必死に隠したこともある。
(なんで私がこんな思いしなきゃいけないの)と自分の状況を不幸だと恨んでいた。
パニック障害でも私は私。
それは変えられない事実。
受け入れるしかない。
出来ないこともあるけれど、出来ることもたくさんある。
他の誰かと比べて羨んでも、私は私。
自分の幸せは自分で決めよう。
自分の理想に近づけるように、できることから始めていこう。
そう思えるようになった。
自分で車の運転ができるようになったので、心療内科の主治医に会いに行くことにした。
診察前の血圧・体重測定の際に、
看護師さんに今回の子宮外妊娠の経緯を話した。
丁寧に話を聞き、事細かくメモを取ってくれ、
「大変でしたね。今はゆっくり休む時ですね。」と言ってくれた。
数分後診察室に呼ばれた。
歩き方に違和感を感じたのか、
診察室に入ってくる私を見るなり、
主治医「どうした?お腹痛い?」
私「先生ぃ〜…」
主治医の顔を見た瞬間に涙が溢れてきた。
先ほどの看護師さんにメモを渡されると、
とてもびっくりしたようで、
主治医「えぇっ!!大変だったね。子ども欲しいって言ってたもんね…辛い思いをしたんだね。助かって良かったね。」
と私の肩を抱いて落ち着くまで待ってくれた。
主治医「今回は少しの間だったけどお母さんになれたね。すごく大変な出来事だったのに乗り切れたし、前より確実に強くなってるから自信持ちなさい。今回は残念だったけど、次子供に恵まれたときのために強くなったと思えば前向きになれるんじゃないかな。
何事もなく出産した人に比べたらあなたの方がずっと強いと思うよ。大丈夫。今はゆっくり休んで体力つけなきゃね。」
そう言ってくれた。
気持ちがスッと軽くなった。
誰にも言えなかったが、
(私が妊娠出産に対して不安があったからいけなかったんだ。私のせいで産んであげられなかったんだ。私にはお母さんになる資格がなかったんだ。)
と、どこかで自分を責めていた。
主治医の言葉で、救われた気がした。
私が助かったことで心から喜んでくれた人がいる。
周りで支えてくれる人がいる。
本当に感謝しかない。
幸い、反対側の卵巣卵管は温存してもらえたので妊娠は可能だ。
ただ子宮外妊娠は繰り返す可能性がある為、注意が必要だと言われた。
出産が命がけだということは認識していたが、
私の場合は妊娠も命がけになった。
夫は私を失う恐怖から、子どものことは以前より後ろ向きになってしまった。
でも私は諦めない。
私は今でも夫との子どもが欲しいと思っている。
繰り返す可能性があっても、繰り返さない可能性もある。
夫にも子どもが欲しいと思ってもらうには、私が元気になって安心させるしかない。
今は充電期間。
いつか放出してやろう。
生命ってすごい奇跡だ。
人生いつ終わるかなんて分からない。
もしかしたら明日終わってしまうかもしれない。
毎日なんとなく過ごしてたのが情けない。
明るく過ごすも暗く過ごすも自分次第。
自分次第で生き方は変えられる。
試練が訪れても、きっと乗り越えられる。
毎日、後悔のないように1日1日を大事に過ごそう。
今回産んであげられなかった小さな生命が私を助けてくれた、生かしてくれたんだと思って精いっぱい生きよう。
周りの人たちに感謝しよう。
私らしく生きるために
今日も生きていられることに感謝して
思いっきり楽しんで笑って生きていこう
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