私と海 アルコール依存で抑鬱症状になり休職を余儀なくされた私がサーフィンに出会い立ち直った話
私がサーフィンに出会ったのは高校生になった頃だと記憶している。
姉の彼氏がサーファーで、海まで一緒に行ったのが最初だ。
当時はハマることもなく夏の週末に海に行く程度だった。
22歳の時、俳優の仲代達矢の弟子になり、仕事に集中するため一切の遊びをやめた。
その後、結婚し男の子を授かり、不安定な夢を諦めて、安定したサラリーマンになった。
その1年6ヶ月後、離婚することになるとは想像もしなかった・・・
独りになった私は酒に逃げるようになり、毎日のように浴びるほどお酒を飲みました。
常に二日酔いの状態で仕事をしていたように思います。
私はアルコール依存と抑鬱症状と診断され休職を余儀なくされました。
昼間からでもお酒をのんでしまうので、あてもなく外に出かけました。
そのなかでも神社仏閣に手を合わせることで、気休めかもしれないけど前向きになれた気がしました。
たしか、まだ寒い時期だったと記憶しているけど、休日に江ノ島神社へ行った時。
真冬の青天のなか、江ノ島から海岸沿いの道を歩いていると、太陽に照されてキラキラした水面に浮かんでいるサーファーをみて思い出した。
サーフィンやってたのに、なんで辞めちゃったんだろう・・・
またやってみようかな・・・
その一月後に、私は鵠沼海岸へ引っ越していました。
海に入るなんて何年ぶりだろう。
体力には自信があったけど、思うようにパドルも出来ず、もちろんテイクオフなんて出来る状態ではなく、何度も波にのまれ海水をのんだ。
これが、酒に逃げたツケか・・・
久しぶりに入る海はまだ冷たかったけど、心地よい疲労感だった。
その日から、逃げるための酒ではなくなった気がする。
海から帰ると、シャワーを浴びてビールをのみ食事をしたら眠くなる健康的な日々になった。
おかげで早寝早起きになり、毎朝のトレーニングを欠かさないようになり、酒焼けした赤ら顔は良い色に日焼けして、表情も明るく前向きになれた気がした。
心療内科の先生は、アルコールを辞めないと薬は出さないと言っていたから、向精神薬を飲むことはなかったし、海に入ることはとても良いことだとも言ってくれたから、仕事を休んで遊んでいる自分を肯定することができた。
人生には良いことばかりではないし、誰かの考え方を変えることはとても難しい。
それなら、なりたい自分になるように、自分の考え方を変えることなら簡単だと気がついた。
私はいま、なりたい自分や10年後の自分が、どうなりたいのか、どうすれば叶うのかを考えています。
人生は一度きり!
やらないで後悔するのは、もう辞めた!!
PS:心療内科に行って思っていることを先生に話したら、「あんた、もう治ったね‼」って言ってもらえました。
私は誰かからみたらのんびりかもしれないけど、ちゃんと社会復帰しています‼
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