ペパボの創業に参加するきっかけ
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ロリポップ!の成長
ボクは新調したばかりのVAIOを使い自分のサイトをいじっていた。閑古鳥の鳴く、今思えばそれは痛々しいインターネットだった。それでも、公開する楽しさ、誰かが掲示板に書き込んでくれたときの喜び、500と書かれたページを直すのに格闘した日々を思い返すと、あれはあれで青春の一ページだったのかもしれない。
そんな、就活もせずバイトとインターネット漬けの学生時代を送っていた日々を、そろそろ強制終了させないといけないはずの、ある日のことだった。
デスクトップ上でメッセンジャーが「ピコン」と音を立てた。いつもメッセをしている友達からの通知だ。最近の彼は忙しそうにしていて、アダルトビデオやゲーム機を返してもらってないけど、ネット上でのやりとりは変わらずに続いている。
坊主:健太郎もう卒業でしょ。
ケンタロ:そだよ
坊主:今度大名に会社つくるけん、遊びにおいで
ケンタロ:おー
ケンタロ:すごいね
坊主:人増やしたいからバイト来て。セグウェイ買ってあげる
ケンタロ:ホント?いくいく
坊主:とりあえず今度社員になる人達で御飯たべるから
ケンタロ:はーい
坊主:じゃおやすみ
まさか、これだけのやり取りで人生が左右されることになるとは、その時のボクには想像するなんて不可能だった。
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