3年前“This am a Me” と真顔で言っていた私が現在、ニューヨークのウォールストリーで働くまで。

1 / 2 ページ


          プロローグ

決して良くも悪くもない普通の4年生大学を卒業し、就職氷河期と言われていた中、運もあってか、決して良くも悪くもないいわば普通の総合商社へ新卒採用として入社した。

当時の私はとりあえずお金が稼げて、社会保険に加入できご飯を食べれて生活できればそれで満足という考えしか持っていなかった。私生活の方では、幸運にも当時私には約7年ほど付き合っていた彼女がいた。しかし当時会社が出した配属先の事例により約車で5時間ほど離れた遠距離恋愛も入社と同時にスタートすることになった。

とはいっても当時の私は自分の環境にとくに不満もなく満足していたと思う。

入社してからの3年間、休みの日はパチンコをしたりフトッサルをしたり二週間に一回は遠距離恋愛中の彼女に会いに行くそういったいわば機械的な生活を私は送っていた。そしてそれを楽しんでいた。



       

        退職、渡米決意


働き始めて3年ほど経過し後輩もでき仕事にもなれてきた矢先、7年近く付き合ってきた彼女から突然別れたいとの告白。私は特に止めることもなかったし、理由も決して詳しくは追求しなかった。人間予想もしていない衝撃な事実を聞くと何も言えなくなるのだなと今考えると当時の私の行動は納得出来る。


衝撃的な別れたいという告知を受け、片道5時間ほどの帰り道の運転中私はラジオをただひたすらランダムに流していた。特に聞いているわけでもなくただ流していただけだと思う。


ふとした瞬間、私の耳にある人気絶頂の芸能人が芸能活動をやめアメリカへ留学するという情報がラジオから入てきた。当時私も一人のファンとして振られた状況の中ダブルショックを受けたのは今でも覚えている。


記者からの報道の答えとしてその芸能人は『自分のやりたいことを見つけるために海外に行く』とのみ頑なに公言していた。


その情報を聞いた数十分後、私はコンビニに立ち寄りコーヒー、封筒、A4の用紙、のり、ペンを購入しそのまま漫画喫茶に立ち寄り退職届を作成した。今考えるとあの時の私の行動力は異常だと思う。


翌日上司に退職の旨をつげた。とうぜん理由はニューヨークでやりたいことを見つけるため。おそらく当時私の上司は、頭でも狂ったのではないかと私に対して思っただろう。



みんなの読んで良かった!