姉の話 第三回

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初めて世間的な姉との距離を感じた時の話
まだ保育園に通っていた時、姉が1ヶ月程入院することとなった。原因は股関節の骨に異常が見つかり、このままでは足が開かなくなるとか、そういうことだったと記憶している。
手術前には母も何日も家を空けたりしてバタバタしていたが、姉のヘルパーに連れて行って貰い、手術後数日して、姉が個人部屋から相部屋になったときに面会しにいった。
当時の自分のバカさが嫌になるが、早く会いたいと駄々をこねていたのに当日はめんどくさくなり、ヘルパーにウルトラマンの指人形を買って貰うという約束の為に渋々病院に行った。
4人部屋で他の三人は年配の女性であったが、その病室に入った時、すぐに言われた言葉が衝撃的であり、これから先も忘れることは無いだろう。
「障害のある子の弟なんか可哀想」
と言われた。当時は「?」だったが、その後病室を出た後に母が泣いているのを見て良くないことを言われたのであろうということは分かっていた。
そして彼女は障害を持っているということを意味はさておき分かっていた僕は、この言葉によって「なんともない」自分と「障害のある」彼女が一緒にいるということが世間的に特殊性で、本来距離があるとされている関係なのだと一時期考える原因となった。

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姉の話 第四回

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