「しわしわのハンカチが、夢を叶えるために絶対必要で大切な、〇〇を教えてくれた話」アイツの物語

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<PROLOGUE>

この話は“ぶっ飛び中高年”シリーズの物語です。



昭和世代には、もはや懐かしい時代の

昔、むかしの頃から始まる、「アイツ」の

“果てしなき想い”の詰まった物語。





突然だけど、あなたは、ブラッド・ピット主演の

「レジェンド・オブ・フォール/果たしなき想い」

って言うタイトルの映画(1995年公開)を

観たことがお有りだろうか?



ブラピが演じる放浪癖のある「トリスタン」と

その家族を巻き込んで繰り広げられる

アカデミー撮影賞受賞のアメリカ映画だ。



原作は、ジム・ハリスン、監督は

トム・クルーズ主演の「ラストサムライ」も手がけた

あの「エドワード・ズウィック」。


このアイツの物語は、ノンフィクションながら

「レジェンド・オブ・フォール/果たしなき想い」を

オマージュしたテイストで語ろうと思う。



できれば、この物語は

あの映画の冒頭と、ラストシーンで出てくる

インディアン部族のオッチャン(たぶん酋長)が


洞くつか、大きなへこみの岩陰で

焚き火を囲みながら、部族の若者たちに

トリスタンの伝説を語って聴かせている

あのシーンをイメージして読んでもらえれば

もっと、すんなり楽しめると思うのだ。


語りのシーンから、クロスフェードで

フェードアウトから徐々に物語本編に

フェードインしていくやつ。


そして、ナレーションだけが残って

語りかけてくる、そんなイメージでね?



それじゃ、上映開始。

アイツの“果てしなき想い”の詰まった物語。


「しわしわのハンカチが、夢を叶えるために、絶対必要で

大切な、〇〇を教えてくれた話」

<MAIN STORY>






アイツには、たくさんの顔があったのだよ。



幼い頃から、ずっと見てきた「アイツ」の顔が

ふだんはおとなしげで、観音菩薩の顔にも

みえる優しそうな顔なのに

時々、氷の彫刻になったり、不動明王の顔になる。


時には哲学者の眼差しで、不良どもを淡々と脅したり

悲しい顔で、破れた運動靴を、長い時間、

じっと、見つめていたこともある。


もう、ずいぶんと長い間

こっそり、盗み見てきた「アイツ」の顔。

穏やかで、眠ったようにも見える顔。




そう、あれはね、小学校4年生の時だった。

ほら、朝礼の時の持ち物検査って、あるだろう?


あの時に起こった、小さな出来事。


ちょっとした事件で、アイツが見せた「あの顔」が

今でも、頭にこびりついて離れないのだ。



朝礼のときの列順は、身長の低い順に前から並び

アイツの位置は、真ん中より後ろだけど

そんなに背の高いほうじゃなくって、普通だった。


前から順に、両手にハンカチとチリ紙を

持った子どもを点検しながら、先生が

やってくるんだよ。


そして先生が、アイツの前にやってきた。


両手にハンカチとチリ紙を持って、得意げな顔で

差し出すように広げた、アイツ。


なぜ、アイツが得意げな顔をしたのかって?


そんなことは、みんな知っている。


だってアイツは、いっつもハンカチとチリ紙の

忘れ物、常習者だったからね。


そりゃあ、自慢したかったろうよ。


めったにないことだから。

ハンカチとチリ紙を忘れずに持ってきてるなんて、ね。


クラスのみんなも「おぉ~ッ!」って感じだったし。

まわりも笑ってるヤツばっかりだったしね。


そんななかで、アイツのたくさんの顔の一つを

目に焼き付けてしまった話、それを教えてあげよう。




みんなの読んで良かった!

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