起業家がスタートアップウィークエンド東京に参加して実感したことを本音ベースで話します

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以下引用
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【ビジコンは茶番】      



最近スタートアップ界隈が盛り上がっています。

新しい何かを発想するというのは、本来的に物凄く楽しいものです。



Startup Weekend的なイベントが流行っておりまして、週末3日ほどで8000円くらいの料金設定なのですが、毎回定員が埋まるという状況になっているようです。



また、賞金付きのビジコンも、結構開催されておりまして。プランが数百集まるものもあります。



そういった遊びは楽しい。

ですが、所詮遊びです。

といいますのも・・・そういった楽しい時間は事業作りの1%に過ぎません。

残りの99%以上の時間には長くキツイ坂道が待っています。

なので、既に事業作りをやっている私としては息抜き程度のものとしか感じられなかったんですね。


ビジコンで優勝するという体験

http://rodohoing.blogspot.jp/2013/03/blog-post_22.html

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それでもやりますか?


スタートアップをやり切るモチベーションは人それぞれです。

「金が欲しい」という「欲」でもいいと思うんです。最近そういうタイプの起業家は少なくなりま
したが、欲というのはエネルギーです。

あるいは、新しい因果律を見つけるというあたりでは、「知的好奇心」、「探究心」あたりをく
すぐるでしょう。

「美」。 僕はこれが強いんですけど、美しいアーキテクチャを生み出したいというのがありま
すね。 

「笑顔」。 ユーザーが喜んでくれて嬉しい。これは多くの人に共通にあると思います。だい
たいのサービスは、そんなに笑顔をもたらさないんですけどね。 人間、慣れちゃうし。 WE
B系のサービスの提供価値は・・・運営側としては実感しにくいところはありますけどねー。 

「切実な問題を解決したい」・・・今回のスタートアップウィークエンドでも、社会派なプランが
結構あって、僕は嬉しかったんですよ。

もちろん・・・急成長、今儲かりやすいというところを狙ったプランが、ほとんど無かった。 や
っぱり、日本人は、資本主義社会というルールで世の中を回すことにマッチしてない民族性
なんだろうなーと思ったりもしたんですけど、その話は長くなるので置いといて、自分が「価
値」だと思えるところにFocusしたサービスが多かったことに関しては純粋に、嬉しかった。

その問題解決に人生捧げるんだという匂いを感じる人はほとんどいなかったんだけど。
今のマーケットは関係なく問題にFocusしてる人という意味ですけどね。

それに、いたら既に始めてるはずです。
あんまこの種のイベントには来ないでしょう。

僕みたいに熱気に触れるために覗きに来る人がたまにいるくらいかな。
リブセンスの村上さんとかも来てくれたらいいんだけど、呼んだら来るのかな。
今度運営手伝いすることがあったら声掛けて見ましょうかね。

エネルギー持って粛々とやっていくこと


スタートアップの大変さってのはまず忍耐が求められるってのがありますね。
井戸を掘ろうと思って始めても、掘ってる時は、誰も寄ってこないわけですよ。
井戸を掘ることの価値を伝播させるのも、井戸掘りながらだと結構難しい。
とか書くと、家入さんなんかに、「メリット提供出来てないんですよ。井戸掘りの物語の登場
人物になることの価値を伝えられていないんすよ」
なんて言われるんですけど。

でも結構大変ではあるんですよ。実際。
ソーシャルで知名度資産がない人とか、新しい業界で何やらやってくってのは。
ソーシャルで知名度資産を既に獲得した人や、業界であの人がやるんだったら面白い!と
いう評価を既に獲得した人とはやり方が変わってきはしますね。

でもだからこそ、シビアな因果律を見つける探索が出来るし、そこでうまくいくやり方が見つ
かったらそれは、相当強いし、より、自然科学に近い形でやれるんで、悪いことばっかじゃな
いということは言えますけれども。

それに、Workするプロダクトが出来あがった後には、彼らの知名度資産を借りて、レバレッ
ジかけることはできるとは思いますしね。

だから、やっぱり最初は、少人数のチームで井戸掘りを徹底的にやり続けましょう。
どこよりも先に行っちゃいましょう。


そのうち、どっかの講演で話したり、LaunchPadななんかで話した後の、審査員/有識者の
コメントに対して、「既に考えたし、その種の仮説に関しては、検証済みですね」っていうフェ
ーズが来ます。 誰よりも考え抜くと、実績ある人がぱっと思いつく質問に対して、
「いい質問だなー。この人凄いわー。でも、僕も考えて検証しましたよ。半年前に。」
って思うようになります。

次には、チームの人を除いて、サービスのあれこれに関しては、ほとんどの人と話が合わな
くなっていきます。 「チープなこと聞かれてるなー」となっていく。

今度は組織運営とかを考えるようになって、CA藤田さんの「起業家」読んだり、曽山さんの
「サイバーエージェント流の成長のしかけ」読んだり、リンモチの本読んだり、ドラッカー読ん
だり、ビジョナリーカンパニー読んだりし出すんですよね。

というあたりのフェーズは、僕は経営者には向いてないと思ってるので、やるかどうかは分
からないけど、スタートアップやるからには「CEO変わった方がいいんじゃないか?」と真剣
に検討するフェーズまでは行きたいですね。

人生かけてこの問題解決したいと思うに至ったら、やったらいいと思うんです。

ちなみに、誰がスタートアップをやり始め、その後もやり続けるのか?ってことに関して、
僕は、10年くらいその界隈の人を見続けて来てるんで、大体分かるんですけど、あの100人
ちょいの人々の中だと、5%くらいいました。

6人くらいやるんじゃないかなー。

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