27歳で初めて正社員になったきっかけ

次話: 正社員になったはいいけど、スキル不足を実感して、辞めようと思った話
27歳の冬。僕は焦っていた。この先どうなるんだろう、と。

職場ではそれなりに存在感を放ってはいたが、言っても「バイト」である。しかも携わっていた業務がまもなく東京本社ではなく、大阪支店で行う事になっていた。それまで携わっていた仕事以外の業務を行うのか、それとも辞めるのか・・・。悩んだ末、僕は、ある行動に出た。

社内で恐れられていた専務に直談判をすることにした。要求は3つ。

・社員にしろ。
・大阪支店でこれまでの業務を引き続き行ってもいい
・大阪に行く場合は引越し代を出せ

今考えると無茶苦茶。特に最後のは酷い。しかし、恐ろしい専務にこんな事を言った行動力は評価できるかもしれない。

結局、「契約社員なら有り」しかし、「大阪に異動というのは無し」という結論。まぁそうですよね・・・。


直談判を終え、帰路につきながら将来を考えてみた。この先、どうなっていくんだろう、僕・・・。いつまでもバイトってわけにもいかない。正社員になりたい・・・。


そんな時に地元の友達からメールが入った。

「ITの会社作ったんですよ。デザイナー欲しいから来てください。」
「いや、もう僕はインターネット業界には戻らないことに決めたので」


26歳の夏まで、僕はとあるインターネット関連の会社にいた。でも会社は上手くいってなく、給料も安く、正社員でもバイトでもなく、よくわかんない感じだった。僕の力も未熟で・・・もうインターネット業界からは離れようと決心した。その会社をやめて、昔の伝手でバイト先に潜り込んでいた。インターネット業界から離れて1年数ヶ月が経っていた。戻る気はなかった。


しかし、毎日のようにその人からメールが着た。
「もうパソコン用意しちゃいました。」
「今日はデスクが届きましたよー」

本人の中では僕がその会社に加わる事が既に既成事実になっていたんだろう。


次第に僕の中でも友人が作ったというその会社に興味が出てきた。

「今度仕事帰りに行ってみようかな」
と、その人にメールしてみた。



で、結局その会社に加わることになった。
初めて「正社員」になった。
(その2ヶ月半後に取締役になった)



著者の大柴 貴紀さんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

正社員になったはいいけど、スキル不足を実感して、辞めようと思った話

著者の大柴 貴紀さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。