You used to be my everything〜あなたは私のすべてだった〜episode 4

2 / 4 ページ

たくさんのことを教えてくれた。

彼の口癖は、

"everything has music"

(全てのものは音楽を奏でる)

私のTシャツに書かれていた音符の柄をまじまじと見つめ、音楽で表現したり、

車の音、風の音、人の喋り声をピアノで演奏してみたり、

コピー機のガーガーガーという音に合わせてロボットダンスをしたり。

全ての行動が新鮮すぎた。

私は、そんな彼の奏でる音楽をダンスで表現した。

そんな、右脳しか使わない日々ももうおしまい。

明日は、日本へ帰る日だ。

彼の部屋から見える景色、

耳に優しい音楽、

ほんの数週間で慣れ親しんだ町ともサヨナラだ。

"I'm already miss you"

(もう寂しいよ)

目の前にいるのに、寂しそうな彼。

きっと、同じ顔を私もしてたんだろう。

恋人は、自分のリフレクションだ。

次の日、

フライトがロンドンからのため、

列車まで彼が見送ってくれた。

そこにはBenもいた。

列車に乗り込み、彼とバイバイをした。

「またね」

って言ったけど、次はいつ会えるか分からない。

著者の佐々木 唯さんに人生相談を申込む

著者の佐々木 唯さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。