「赤本」を知らなかった高3の夏。でも生き方は色々あります【其の六・増加】

前話: 「赤本」を知らなかった高3の夏。でも生き方は色々あります【其の五・模擬試験】
次話: 「赤本」を知らなかった高3の夏。でも生き方は色々あります【其の七・テクニック】

【人生最大級?】


週に3日。


夕方から現役生とともに授業を受ける予備校生活。


殆どの授業が通信衛星による授業だったので、教室の中も静けさが広まっており自然と眠気に襲われることも多々ありました。


もっとも眠気は静かな教室だけが原因ではありません。


夜更かし生活が元凶です。


予備校に通う以外は特に何もしない生活。


バイトをするわけでもなく、家と予備校の往復だけ。


そして晩飯を食べたら勉強よりも遥かに長い休憩時間のゲーム三昧。


気づけば深夜0時を回り2時3時は当たり前。


朝は規則正しく起きるわけでもなく、起こされたら起きるだけ。


こんな生活を数ヶ月も続けていると受験勉強の知識よりも簡単に身についてしまうものがあります。



そう。体重です。


人生で一番重たいカラダになりました。


高3の時の身体測定では確か73kgぐらいだったはずですが、80kgを簡単にクリアし85kg前後になっておりました。


洋服もキツキツ。動くのもなんだか億劫。


たかだか高校への通学だとしても、毎日規則正しく普通に活動することがいかにカロリーを消費していたかということを思い知らされたものです。


ただ、そんなカラダを抱えつつもダイエットをしようという気はありませんでした。


一応受験という目的はあるにせよ、そもそもどこの大学に行きたいというハッキリした目標などなかったのです。


他に何もしたいことがないから、とりあえず大学という場所でフラフラしてみれば何か見つかるかもというぐらいの気持ちでした。


真面目に受験勉強をしている人には本当に申し訳ない自堕落生活。


そんなどうしようもない人間のクズがわざわざダイエットなんて考えるはずもありません。


あの頃は女子にモテたいとかそんな気持ちもなかったです。


むしろ「女嫌い」を吹聴しており、友人たちに心配されたぐらいですから。


一種の厭世観にとらわれていた自己的黒歴史の浪人生活だったかもしれません。



しかし、そんな自分でも何度か行われていく模擬試験の中である程度の「結果」を残せるようになりはじめると、少しずつではありますが前向きに受験を考えられるよう変わっていきました。



著者の山口 寛之さんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

「赤本」を知らなかった高3の夏。でも生き方は色々あります【其の七・テクニック】

著者の山口 寛之さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。