離婚後の意外な展開

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ある日、仕事から帰ると、10年間家庭内別居状態の妻が離婚届けを用意してくれていた。

あくる日、さっそく二人の友人に署名をお願いし、無事、離婚が成立。

それから4日後、元家内は普通に玄関から去って行った。

よし!再起だ!!と、気合を入れて、コメンテーター的な立場で参加していた某MLにて離婚を報告。

別に深い意味があったわけでなく、居ても立ってもいられず、つい書き込んでしまったというのが実際のところ。

主に女性陣から「え~~」という驚きの声が上がったのは、予想通り。

ところがIさんからは、「大丈夫?」というメールがDMでやってきた。

おや?これは予想外のサプライズ。再度気合を入れなおして、軽く経緯を報告。

今の私の仕事、Iさんの家庭のことといった個人情報の交換から始まって、人生観から今日の献立といった日常的な話まで、一日数通にわたるメールの交換が始まった。

Iさんには一姫二太郎の子供二人。上場企業に勤める夫と共に幸せな生活を送っているが、専業主婦のIさん、実は働きたくてうずうずしているのがわかった。でも、夫はそれに反対。

そんなやり取りをしていたある日、ぱったりとメールが来なくなった。

何度出しても結果は同じ。

数日後、どうも私には、友情以上の感情が芽生えていたらしいことに気が付いた。

それまでのメールには感情表現はほとんど書かなかったのだが、ついに1週間後、何があったのか心配している、という気持ちを伝えるメールを出した。

そうしたら、堰を切ったようにメールの洪水が。

「あかんやん、主婦やのに、結婚してるのにあかんやん」

きっと涙をぽろぽろ流しながら書いたに違いないメールから始まって、赤裸々な気持ちが伝わるメールが次々と届いた。

そこには、主婦でも、母でもない、まぎれもなく一人の女がいた。星に向かって涙し、自分の容姿に不安を抱く、可憐な少女のような女がいた。写メを交換した。お互いの携帯番号を伝えあい、電話越しに声を交わした。

Iさんは写メを送った時、「な、ブサイクやろ、いややったら、もうメール出さんでもええからな」と半泣きの文章を添えてきた。もう、あばたもえくぼの年ではないので、「美人じゃないかもしれないけど、好きな顔だよ」

と、心から伝えた。

逆のこともあった。私はそれまで自分の声が好きではなかったが、「とても優しい声、私は好きだよ」の一言で、劣等感が吹き飛んだ。

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