招待券無しでTEDxTokyo2013に参加した話

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自分には「広める価値のあるアイデア」がないのか?


TEDはアイデアを共有することが目的。

何も持っていないんなら、もしTED本会場に行けたとしても自分は何もできない。

3秒目を瞑ってみた。


・・よし、やってやろう。


そう決心して、立ち上がった。


その時点では話す内容は特に決めていなかった。

なので、最初の女の子が何を話すのだろうと耳を傾けていた。


彼女はまだ10代の高校生で「大学に入って◯◯をしたい」ようなことを言っていた。

次の人は外国国籍の方で「NPOをやってます」的な内容。


いよいよ次の次に順番が近づいてきたので改めて内容を考える。


広める価値のあるアイデア・・・よし。


そしてカメラの奥の聴衆に向かって、またPV会場の皆に向かって話した。


簡単に自己紹介をした後、

TEDが素晴らしいということ、

これを共有したいと思って数年前からTED Translator として活動を始めたこと、

この場にいれて光栄だということをまず伝えた。


そして・・・




日本でも最近TEDが流行ってきています。東京や京都、そして最近では福岡や東北でもTEDイベントがあります。でもなぜか日本の中心、名古屋ではまだ開催されていません。それならやるしかない!ということでこの秋、初めて名古屋でTEDイベントを行います。盛り上げていくのでご支援よろしくお願いします。


1分で伝える広める価値のあるアイデアはコレだ!と思って伝えました。



スクリーン越しの反応はどうだったか分かりませんが、

PV会場では拍手と笑顔を見ることができました。



話を終えて席に戻ろうとするとPatrickさんが小声で話しかけてきました。


"You stay here and come with me after this,ok?"

(ここにいて、後でついてきてね)


5つの広める価値のあるアイデアの発表が終わり、

僕はPatrickさんについていきました。


翻訳のことや名古屋でのTEDイベントについて話しながら、

上の階まで上がっていくと、


彼は受付担当者に言ったんです。


"I want him to be in"

(彼を中に入れてあげてくれ)


!!!


こうして招待状も持っていなかった僕が、TEDx2013の本会場に入れてしまったわけです。


もちろん名札なんて用意されているはずもなく、

スタッフ用のカードにシールを貼って特別に作ってもらいました(笑)


Ideas worth spreading


会場の雰囲気を初めて経験し、

改めてTEDっていいなと思いました。


隣に座っている人とでも簡単に繋がれるし、

何よりアイデアを共有することができる。


実際、僕がスクリーンを通して喋っていたことは多くの方々に記憶してもらっていて、


「さっき画面で喋っていた人ですよね?」

とか

「名古屋のやつ頑張ってください」

とか

「ぜひ協力させていただきたいです」

とか

"Hey I remember you. Long time no see. How have you been?" 

以前お会いした経営者の方とばったり会いました(笑)



また、知らない方々と色々お話させていただく中で、

TEDって講演会だけじゃないんだなと学びました!


というのも登壇者だけではなく、参加者も皆、

「広める価値のあるアイデア」をもっているんです。



これってすごくないですか?

参加者400人ということはアイデアが単体で400あるわけですよ!

そしてアイデアはミックスされて何ぼのものなんで、

とんでもない数のアイデアが生まれる可能性がありますよね。



これは個人的な意見ですが、

TEDの本当の素晴らしさって


広める価値のあるアイデア×広める価値のあるアイデア×広める価値のあるアイデア×広める価値のあるアイデア×・・・


によって生まれる新しいアイデアの創出にあるのかなと思いました。


行動、行動、行動。


今回をきっかけに行動力って本当に必要だなと実感しました。

あのとき、勇気を出して立ち上がって皆に語らなければ、

この体験は得られなかったわけです。


また、ご察しの通り、僕は愛知県に住んでいます。

名古屋でTEDイベントをやりたいと言っているくらいですからね。


実はこのTEDxTokyo2013、トークがオンラインでライブ中継されていたんですよ。

つまり、ネット環境さえあれば誰でも家で見れたわけです。

もちろんこのことは重々承知でした。

でも、僕は敢えて会場に行くことを決断したんです。


結局、TEDxTokyoの聴衆皆に向かってアイデアを共有できたのも、

PV会場で立ち上がることを決心した以前に、

渋谷ヒカリエに行く選択を取ったからこそできたことなんです。


つまり最初の一歩が肝心ってことですね。


小さな一歩がゆくゆくは本当に大きな変化を呼び起こす、

こういうのをバタフライエフェクトって言うんですよね!

行動あるのみです。

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