塾生が「京大医学部」合格できた理由に関する一考察

塾生が「京大医学部」合格できた理由に関する一考察

第三章、高学力の生徒を指導すること


 私は綺麗ごとがきらいだ。アメリカで中学校の教師をしていた頃、日本語に堪能な友人に

「本音と建前の“建前”って、英語でなんと言うのだろうねぇ」

 と尋ねたら、ニッコリ笑って lie (嘘)と言った。私は、目からウロコが落ちる気持ちだった。そうだ。建前なんて、ウソなんだ。

 日本では、学校も受験産業もウソだらけ。三重県の中学校では、校内の学力順位を生徒本人に教えない。「競争をあおるのは良くない」ということだ。しかし、現実は熾烈な競争を勝ち抜かないと合格できないわけだから、建前もきわまれりということ。

 受験産業は、

「うちにくれば難関校もラクラク合格」

 と生徒を勧誘する。できるわけがないのに。これも、ウソ。難関校に合格できるのは、才能があって努力を続ける子だけだ。受験に限ったことではない。スポーツでも芸術でも、どんな分野でも同じこと。だれにでも分かることではないか。

 ダイヤの原石のような子に来てもらわないと、合格実績を上げることはできない。私の持っているレベルの英語や数学の上達の秘訣を伝えて理解できるレベルの子でないと、私も、勉強してきた意味がない。

 とりあえず、地元中学校の上位15%、つまり、四日市高校、桑名高校、川越高校レベルの子を指導対象としないとどうしようもない。それで、そういう子たちに来てもらう仕掛けを考えた。

 河合塾や駿台に行きがちな子を、無名の「髙木教育センター」に来てもらうのは容易ではない。通信生も、Z会のような知名度の高い大規模な会社に勝つのは簡単ではない。

 ライバルは、全国規模なので競争に勝つ方法を考えざるをえなかった。

 それで、数学の授業で

「分数関数の漸近線の求め方がわかりません」

 と言われたら、分数関数の漸近線を求める問題をサッと提示でき、かつ、東大・京大・名大の過去問で同じような問題を用意でき、説明できるようにした。

 そんな問題のファイルが山のようにできた。

 英語の通信生には、365日24時間「写メ」や「メール」を用いて添削に関する質問を受けつけた。学力の低い子は、無意味な赤ペンの書き込みを求めてくるけれど、賢い子はこちらの意図を理解してくれた。

 数年すると、低学力の子は去って、高学力の子たちが残ってくれた。

   同じアドバイスを与えたとき、

「なるほど。学校ではそこまで教えてくれなかった。奥が深いですねぇ」

 と言う子と

「なにゆうとんの。学校の先生は、そんなことゆうてへんかった!」

 と言う子に、同じレベルの授業をすることは出来ない。

2016年度、合格実績
 京都大学「医学部」、京都大学「理学部」、大阪大学「人間科学部」、名古屋大学「経済学部」、名古屋市立大学「医学部」、神戸大学「経済学部」、御茶ノ水大学「理学部」  

 私は、「ゆとり教育」が全盛の頃に、地元の教育委員会から土曜日や日曜日の休講を依頼されても無視して開講していた。指導内容も下げたりしなかった。関係者には睨まれたし、悪い生徒も自然にいなくなった。

 その代わり、私のスタンスを理解してくれた熱心なご家庭の熱烈な支持を受けることになった。コアなファンさえいてもらえたら、塾を維持することはできるのだ。

 有名タレントを使って、大量にマスコミCMを打つ大規模予備校のようには出来ないけれど、無料のYoutubeの動画、ブログ、ホームページで通信生を集めたら北海道から九州まで応募があった。

 5年後には、京大医学部、阪大医学部、名大医学部などに合格者がでてきた。熱心な子や、その保護者の方たちは良い講師を求めているのでビッグマネーを使った宣伝をしなくても応援してくれる。

 平均的な生徒に呼びかけても、反応はないものなのだ。大多数の人は

「有名タレントが宣伝しているから行ってみたい」

 と言う。そんな人を相手にしていたら、こっちが潰れてしまう。

 SNSに塾と自分の資格や経歴を公開するのは、塾の宣伝というより義務だと思う。商品の原材料を情報公開するのと同じことだからだ。ところが、

「なにを威張っているのだ!」

「えらっそうに」

 といった罵詈雑言がコメントされたりした。質問のフリをして誹謗中傷する人もいた。それで、コメントできないように設定したり、掲示板を廃止したりした。そのような人と関ると塾生の子が迷惑を受ける。

   高校からは学力別になるからいいけれど、中学校までは注意をしないと自分の時間がくだらぬことで浪費されてしまう。私より英語が上手な人など山ほどいるし、数学は私の優秀な生徒に抜かれてしまうこともあるくらい。

 威張ろうなんて、どいう発想なのか知らないけれど、よほど劣等感が強い人が罵倒してくるのだろう。

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