震災で生まれた奇跡の感動物語
6年前の3月11日。
東北では、
未曾有の津波が襲い、尊い命が沢山
失われた。
それから1カ月が経ち、
ボランティアで震災支援に行ったとき
私は自分の無力さに涙した。
それは、生き残った人々が口々に
語る言葉だった。
「生き残ってしまって、申し訳ない」
目の前で家族が流され、
若い命も沢山亡くなったにも
関わらず、生き残ってしまった
自分を肯定出来ずにいる沢山の命が
そこにはあった。
そんな東北の地に一筋の希望の光を
灯された存在があった。
今上天皇である。
天皇ご夫婦は、南三陸へ慰問され、
その地と亡くなった人々へ深々と
ゆっくりとお辞儀され、
その姿をみて、何人もの方々が涙
されたそうです。
その後の行動で、東北の地へ大きな
希望の光が灯されることになった。
なんと、天皇陛下は、被災された方々に
直接語り掛けたい言葉があるとおっしゃり、
みんなが避難してる体育館へと来られたのです。
天皇陛下が突然来られ、
みんなその姿を見るだけで
涙が止まらず、心強かったそうです。
涙が止まらない東北の方々に対して
天皇陛下は、全ての人に
無言で語りかけるよう、
静かに一人一人に目を合わせて
行かれたそうです。
その慈愛に満ちた目の奥の光に
東北の方々は、心を打たれたように
涙が溢れたそうです。
そして、全員をゆっくり見終わったあと、
天皇陛下は静かに口を開かれました。
天皇陛下
「皆様、今日は一言だけお伝えする為に
ここへ訪れました。
この大変な震災と津波という困難の中、
よくぞ、
よくぞ、
よくぞ、、、
生き残ってくれました。
本当に、
本当に、
本当に、
生き残っていただき、
ありがとうございます。」
そして、深々とお辞儀をされたそうです。
その言葉を聞いた瞬間、
会場中が嗚咽しました。
生き残って申し訳ない、
生き残って申し訳ない、
と自分を責め立て、苦しんでいた
人々の心を一瞬で救ったのです。
「ああ、ああ、自分達は
生きていて良かったんだ、、
生きて良かったんだ、、、ううう、、」
この一言で生き残ってしまって
申し訳ない、、と自分を責めていた
全ての人が心を救われ、
この日からこの命を生きてる限り、
この東北の復興のために使おうと
誓われたそうです。
この話は、東北へボランティアへ
行ったとき、南三陸の語り部の
皆様から直接伺いました。
今もなお、東北の復興のため
日本人達が一つになり、
力を合わせ、助け合っていく必要が
あります。
3.11から6年経ちましたが、
まだまだ東北には支援の手が必要です。
私達一人一人が
何が出来るのか?
風化しないよう
1人でも多くの方に東北のことが
伝われば幸いです。
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