人生は時に不公平~34~
前話:
人生は時に不公平〜33〜
次話:
人生は時に不公平~35~
スタートをきったのは東京で初めて立った高田馬場AREAだった。
初ライブの動員は60人ほどだったと思う、通常ブッキングでこれだけ数字を残せば噂は広まる。

この時はまだ業界の知識は乏しかった。
ただ漠然と自信だけは、あった。
子供の頃から勉強にスポーツ、少しだけ努力すれば人並み以上に出来た。
この事で自分が努力すれば天才にもなれる、全て上手くいくと思えた。
多分、そういう感情を持った人はたくさん居ると思うんです、ただ口にしないだけで、失敗した時に恥ずかしいですし、偉そうにこいつ何言ってんだと思われますし。
だから、自分も口に出さなかった、ただしばらくその感情を抱いていた。
2回目のライブからノルマなどもなく良いブッキングにも誘われるようになり、バンドの成長よりもバンドの名前が先にいくようになってしまった。
その矢先、とあるレーベルの社長との出会いがあり、年間スケジュールが激変し一気に環境が変わるのであった。
わずか、結成3カ月の出来事である。
著者の根本 竜助さんに人生相談を申込む
著者の根本 竜助さんにメッセージを送る
メッセージを送る
著者の方だけが読めます