鈴の音

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これは僕の小学3年生の頃である。


或る夏、僕は同級生の男子2人と共に度胸試しとして、

近所の神社へ肝試しに行く。


しかしそこは住宅街の隙間の進んだ先にあるかなり寂れた神社で、街灯の一つもない為、

一応危険がないかどうか、昼間に下見をする事になった。




「早く行くぞ!」


「早く来いよ、怜!」


「ハイハイ、分かったから。そんな急ぐなって」




住宅街の隙間にある小道を辿り、100段くらいあるそこそこ長い石段を駆け上っていく。

そして石段を越えた先にある5つの鳥居を潜れば、そこには寂れた神社のボロボロな境内がある。


鬱蒼と生い茂る林の隙間に埋もれて切り離されたような異質な空間に、

僕は来てしまったのだ。




「なんか気持ち悪いトコだなぁ」


「夜大丈夫なん?」


「知らん、まぁ何とかなるだろ」




神社の周辺や境内などをくまなく探索する友2人を横目に、

僕は境内のまだ座れるくらい綺麗な場所に腰を掛けてボーッとしていた。


それにしても、何故だろう?


みんなの読んで良かった!