傷つき体験 ~小学校時代のいじめ~

私が生まれ育ったのは、東京の外れの小さな市。都心からそれほど離れていない割に畑や田んぼがあり、のどかな田舎の風景が広がる地域でした。

私が6年間通った小学校は、全学年2クラスずつの、小さな学校でした。近くには、山や川があり、それらは時に、理科の植物観察に利用されました。自然豊かな環境。端から見れば、とても素敵な環境だったと思います。

私の子どもにも、そんな環境を用意してあげたい、そう思いましたが、私が通った小学校にだけは、入学させたくありませんでした。なぜなら私は、そこで6年間、同級生や教員から、ありとあらゆる嫌がらせを受けたからでした。

初めて遭遇した事件は、入学して間もない1年生の時。突然、放課後に担任の先生から別室に来るよう言われました。悪い事をした覚えもなく、訳が分からないまま先生のところへ行きました。

先生は、開口一番、

「あなたは、ゆうちゃんの上履きを隠しちゃったでしょう。先生、知ってるんだよ。正直に言いなさい。」

と言われました。ビックリしました。私は、ゆうちゃんと仲良しだと思っていたし、靴を隠すなんて言う意地悪をしようと、思ったこともなかったからです。

「やっていません。」

と、先生に言いました。しかし、先生は信じてくれません。

「見ていた人もいるのよ。この学校には、カメラがあって(これは嘘だった)、悪い事をした人は、みんな写っているのよ。」

と、先生は言いました。それでも、私は何度か「やっていない。違う。」と泣きながら繰り返しましたが、先生は引き下がりません。

「本当の事を言うまで、お家には帰れませんよ。」

と、言われました。私の家は厳しく、少しでも帰宅時間が遅くなると、母から怒鳴られ、場合によっては家に入れてもらえなくなるかもしれなかったので、その言葉は私にとって、物凄い脅迫でした。私は、身体中が震えるような怒りを感じながら

「私が、隠しました。」

と、言いました。すると先生は急に優しくなり、私の頭を撫でながら、

「仲良くなりたいなら、靴を隠すなんてしちゃだめよ。」

と、言いました。悔しくて大泣きしましたが、先生には伝わりませんでした。

私は、この瞬間から、学校の先生は信じちゃ駄目だ、と幼いながらに感じたのを覚えています。

実は、この話には後日談があり、当時仲良くしていた同じマンションの子も、同じ事で濡れ衣を着せられ、先生からしつこく白状しなさいと、責められていたようです。もう一人の子は、最後まで「違う」と言い切ったようです。

さらに、後々、「靴を隠された」というのが、ゆうちゃんの虚言であったことも発覚しましたが、先生からの謝罪は、一切ありませんでした。

著者のKikkawa Shioriさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。